百姓農園の夏野菜の植え付けスケジュールとその決め方。地域の気候に合った時期に種まきしよう。

種袋の裏に書いてはあるけれど

 夏野菜に限らず、野菜の種をまいたり、苗を植える時期を決めるのは難しい。当然自然相手だから毎年同じ日というわけにはいかないし、そのタイミングを間違えると野菜が枯れたり、痛んだりしてしまう。近くに同じ野菜を育てている人がいれば、例年の時期を教えてもらうのも一つの手だ。地元の種苗店に行ってもいいかもしれない。
 しかし、なかなかそういった菜園仲間がいなかったりすると、自分の地域の気候を掴んで種まきなどをするのは難しい。人づきあいが苦手な人もいるだろう。

 種を買うと、多くの場合、紙の袋に入っている。種袋の裏には重要な情報が沢山書かれている。発芽適温や生育適温、種の生産地や種子消毒の有無などだ。初めて栽培する野菜では必ず確認しておきたい。
 裏面には必ずと言ってよいほど、次のようなグラフが載っている。横軸が月で縦軸が地域ごとに分かれている。

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 それを見ると、自分の地域に当てはめてある程度の種まき時期や栽培時期が把握できる。主に、寒冷地、一般地、暖地の三区分に分かれていることが多い。この栽培暦を参考にすれば大雑把に検討をつけることができる。

 私たちは設置するのも、撤去するのも面倒臭いビニールマルチは使わないことにしている。当然何も資材を使わない場合は使う場合に比べて、地温や気温がよりシビアになる。種袋の通りに種まきしたり、定植をすると早すぎることがある。

 

夏野菜は16度が判断の分かれ目

 夏野菜の種まきをができる目安となるのは最高気温が16度を超えてからだ。体感的には冬の日々とは打って変わって、かなり温かく感じる。

 そして定植は平均気温が16度を超えてからが目安となる。ここまでくると遅霜の心配もなくなり、春の気配も無くなる頃だ。大体、最高気温を16度を超えてから二ヶ月ほどで平均気温が16度くらいになる。

 ナス科野菜は育苗期間を二ヶ月とすると種まき可能日と定植日がから遡って二ヶ月がほぼ同じになる。ピーマンは特に低温を嫌うため、トマトなどから一週間遅らせてもいいだろう。

 私たちは今シーズンのナス科野菜は3/26に種まきをした(→今年の夏野菜の種まきのきじはこちら)。これは5/25から苗の定植を始めたいからで、このころから平均気温16度になる。育苗期間は二ヶ月を予定している。現在、発芽してから約十日が経過している。

 きゅうりやズッキーニ、オクラなどは育苗期間が二週間から一ヶ月となるため、それを考慮して種まき日を決める。直播をするなら平均気温が16度くらいになるまで待った方がいいと思う。苗を作るなら育苗期間分遡って日付を決めると良い。

気象データは気象庁でチェック

 このような気温データは気象庁のホームページから得ることが出来る。→https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html

 最低気温、最高気温、平均気温などが月別、日別でまとまっている。これを参考にして種まきの日を決める。同時に日記などに霜の有無や風の強さを温度とともに記録しておくと便利だ。特に霜の有無は夏野菜の生育初期や採種の日程決め、秋冬野菜の種まき目安にもなるので記録しておくといい。人の記憶はあいまいなのでしっかりと言葉で残しておくのが安心だ。

 また実際に種まき予定日、定植予定日が近づいたら天気予報もチェックする。一週間くらいはかなり正確な予報となるため、作業の参考になる。どこが出している予報を見るかで少しずつ変わってくるため、最低でも二つは確認したいところだ。もし、種まきを予定していて、しばらく雨がなくて高温が続くようなら多少早くとも雨の次の日に播いてしまう選択肢もある。逆に低温が予想されるようなら1,2日くらい遅らせても収穫開始は大して変わらない。

 時期を少し遅らせても収穫できる日は大して変わらないと言うのも結構大事だと思う。夏野菜は温度管理がとても難しい二月初旬に播いても、気温が上がってくる三月に播いても、収穫時期は一週間ほどしか変わらないことが多々ある。

 無理して早播きしても、苦労や心配が多い。野菜にも無理を掛けることになる。それよりゆとりを持って楽な時期にした方が後の生育も良くなって、結果美味しい野菜が採れる。旬の時期、適期適作が美味しい野菜作りには欠かせない。

 昨今は一年中同じ野菜がスーパーで手に入るようになった。品種改良、耐病生の向上、栽培技術や資材の進化、流通の発達のおかげだ。でも、真冬に食べるトマト、きゅうりは美味しいだろうか。食べたくなるだろうか。自給栽培をしていれば、必然的に旬の野菜をたくさん食べることになる。それが自然だし、身体にもいいと思う。そして、自然の流れに身を任せる生き方ができる。これが何よりも贅沢で、幸せだと思う。いや、そう思える暮らしをしていきたい。

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