【自然農】猛暑の7月に行った実際の畑仕事とその考察【寒冷地】

異例の早さの梅雨明けのはずが雨続き&猛暑

 今年の梅雨はあっという間に明けてしまった。6月には梅雨明けが宣言され、猛暑が続いた。といっても、7月は連日雨続き、という日々があり、一方で猛烈な暑さに見舞われた。

 また天気予報が殆ど当てにならず、直前になっても予報が外れて雨が降る・降らないということが多かった。基本的に雨が降ると、野良仕事はできないため中々予定通りに作業できない日が多かった。

 今年の夏は野菜が草に覆われないように、一緒に共育ち出来るように早め早めに草刈りをすることを意識している。一時期ズッキーニが日照不足と思われる症状が出ていたが、それ以外は草に覆われていない。

 7月は夏真っ盛りだが、既に秋冬野菜の準備が始まる季節でもある。夏の頭と、冬の頭の切り替えをしっかりして、時期を逃さないようにしたい。

秋冬野菜の人参・ビーツの種まき

 例年、私たちは秋冬野菜の種まきは8月中頃からすることにしている。暑さがピークに近い7月は種まきにはあまり適さない。虫の活動も活発で、初期生育の段階で出鼻をくじかれがちだからだ。

 しかし、今年は人参とビーツに限って、7月下旬の種まきとした。
 理由は梅雨(今年は明けてしまっていたが)の雨で湿り気を保ちやすいこと、そして生育ステージと気温の兼ね合いを考えたからだ。

 タキイの野菜栽培マニュアルによると、人参は生育適温が15~20度で、この気温になる時期に肥大期を合わせるような栽培をするのがセオリーだ。特に長野県は寒冷地で、特徴として10月に入ると一気に気温が下がる。播き時が少し遅れると、かなり生育に影響が出てしまう。

 私たちの住む地域では平均気温が20度を下回るのが9月20日前後となる。その日から60日遡って7月20日頃に種まきをすれば、にんじんの肥大に一番良い季節を充てられることになる。

 ビーツもほぼ人参と同じような気温や生育過程を経るため、人参と同じタイミングで播種した。毎年、ビーツはほとんど大きくならずに冬になってしまうため、今年は期待したいところだ。

 種まきは初期除草を鎌で行えるように丁寧に表土を整えた。その方法についてはこちらの記事を参照して頂きたい(【自然農】生育初期に草に埋もれないための整地・種まき方法【不耕起】)。
 ビーツは無事発芽して、最初の除草作業を済ませてある。実際の作業前後は写真の通りになる。腰を曲げることなく、身体への負担が非常に少ない除草方法だ。

220731 ビーツ 除草前
除草前
220731 ビーツ 除草後
除草後


 発芽率が80%の種を一粒播きしたため、欠株が目立った。欠株には追い播きをしたため、また1週間後に発芽確認と、初期除草を行いたいと思う。

ズッキーニの収穫・品種による生育の違い

 5月15日に種まきしたズッキーニがようやく収穫できるようになった。最初はモグラによる根痛みが激しく、植えた株を改めて種を播きなおすことになったため、予定よりも2週間以上遅れる様子となった。

 5月に紹介した「割りばしでモグラの侵入を防ぐ」作戦が上手くいき、モグラ被害は激減した。

220602 割りばしでモグラよけをしたズッキーニ
苗の周りを割りばしで囲む

 今年は二カ所の畑でそれぞれ一種類ずつズッキーニを栽培している。自家採種ができる固定種であることを条件に品種を決めた。一つは普段よく目にする濃い緑の長形ズッキーニ(品種名: ブラックビューティ)、もう一つは淡い緑色のバンビーノを選んだ。

 それぞれ同じズッキーニとはいえ、タイプが違う。バンビーノはかなり豊産性で花が沢山咲く。草勢も強く、ツルなし種ではあるが、生長点付近からツルが伸びている。
 ブラックビューティは一般的なズッキーニだと思えば間違いない。私たちの畑では生育が芳しくなく、収穫はまだ少ない。

 栽培している畑が違うため、一概には言えないがバンビーノの方が無肥料不耕起の環境には適しているように感じる。株がぐんぐん大きくなり、既に直径1mほどに葉っぱを広げている。
 バンビーノは生育が良いため、すでに種採り用の果実をつけることにした。順調にいけば、来年はズッキーニの種を買う必要はなくなる。

220730 タネ採り用のズッキーニ
タネ採り用

 ズッキーニも例にもれず、垂直に縛る付けることで生育の健全化を図っている。野菜は風通りが悪くなると、病虫害が発生しやすくなる立体にすることで長期間収穫できるようになる。
 ブラックビューティの方は下葉かのふちが茶色に変色しだし、株が弱っているように感じる。去年も同じ症状で、収穫を断念した。今年は何とか乗り切ってほしい。

夏本番で勢いが出てくるナス科野菜

二年越しのナス収獲なるか

 昨年全然育たなかったナス。二年間耕作放棄地だった畑に、自然農に適した品種を植えた。

220730 収穫間近のナス
定植五〇日目のナス

 定植から50日が経過し、樹全体のボリュームはかなり出てきた。7月頭に花が咲いたが、それは株を大きく育てる為に落とした。それから10日ほどたってから第二花が咲き、いよいよ収穫間近となった。

220721 ナスの比較
定植四〇日目のナス 比較写真

 虫食いはフキノメイガ(茎に侵入し、食害する)の被害を除いてほとんど見当たらない。アブラムシもつかず、肥料分は多すぎないようだ。この畑は元々レタスを栽培していたようで、残留肥料が多い為、良く育っているかと思っていたが、そうではなくて地力で育っている印象がある。
 フキノメイガの被害はピーマンとナス、合わせて10本ほどの枝にあった。それぞれ二株は根本から侵入し、株ごと撤去することになってしまった。多少の虫食いは仕方のない物だと割り切ることにしている。むしろ、その虫は美味しく野菜を食べてくれたわけで良い事だと思おう。
 水はけの悪い元水田圃場のため、青枯れ病の心配をしていたため、ぐったりしている株を見つけた時はドキッとしたが、今のところ青枯れは出ていない。

収穫が始まったピーマン

 ピーマンはナス科の野菜の中でかなり高温を好むため、収穫は遅れるかと思っていたが、一番早く収穫が始まった。第一花、第二花ともに草勢維持のために摘果し、その後もしばらく小さめの状態で収獲したため、株はかなり元気だ。

 ピーマンも垂直仕立てと通常仕立て、どちらも用意して比較している。今のところ、どちらも順調で差はあまり見受けられない。
 栽培が初めてということもあり、通常仕立てといいながら、とりあえず無整枝で放任している。実付きも良く、無農薬でしっかり育っている。

220729 収穫したピーマン
収獲したピーマン


 垂直仕立ての方はというと、枝がかなり混み合っており、支柱にしっかり縛り付けることが難しい。数本の枝がぴゅーっと上に伸び、下から次が伸びてくるナスやトマトと違い、ピーマンは何本もの枝が同時に伸びている。花や実を中に巻き込んでしまい、非常に作業性が悪いため、少しだけ芽かきをすることにした。
 垂直仕立てでは芽かきはしないが、枝を垂直に縛るために多少の枝を整理しても良いだろう。なるべく、弱弱しい細い脇芽を根元から切り取った。

220731 芽かき前ピーマン
Before
220731 芽かき後ピーマン
After


 BeforeとAfterを比べると、Afterの方は中心がすっきりし、しっかりと枝を垂直に仕立てることが出来ているのが分かる。しばらくは少しずつ芽かきをしながらの誘引をして行く予定だ。

垂直仕立てと通常仕立ての違いが見えてきたトマト

 トマトはいよいよ実が赤くなり収穫期が近い。早速先に色づいたトマトを味見した。さわやかな酸味で美味しかった。
 一般的なトマト栽培からすると、今年の私たちのトマト栽培は失敗レベルだろう。でも、昨年からしたらかなり良く育っている。一段目こそ花が少なかったものの、二段目、三段目としっかりと花芽がついている。

220725 ミニトマトの垂直仕立て
垂直仕立てのミニトマト

 トマトは垂直仕立てと通常仕立てである違いが見え始めた。それは垂直仕立てにした株の実割れが少ないということだ。先日の雨で収穫間近だった実が殆ど割れてしまった。しかし、垂直仕立ての株は実割れがなかった。
 道法正徳著の「道法スタイル野菜の垂直仕立て栽培」のトマトのページにも次のような記述がある。

 『また、露地栽培でも実割れ果が出にくいのも特徴です。これは、あらゆる植物ホルモンが活性化しているため、降雨でトマトが養水分を吸ってもジベレリンの異常活性が抑えられるからです。』(道法スタイル野菜の垂直仕立て栽培 道法正徳著 p.33より引用)

 この実割れが少ないのは垂直仕立ての結果かのか、これから注意深く観察していこうと思っている。

夏野菜の季節はまだまだ続く

 七月に入り、インゲン豆の収穫も始まった。やはり、マメ科の野菜は比較的地力のない圃場でも良く育つ。栽培後の地力もあげることにつながるマメ科の栽培はかなり有効な土作りだろう。

220729 いんげん前
豊作のインゲン豆

 地力のない畝にはマメ科を植えるというのを繰り返して行けば、畑全体の地力をあげられるだろう。
 いんげん豆は五月一五日に播種したもので、第二弾として六月一五日に種まきしたものが育ってきてくれている。
 また同じネットをつかえるため、モロッコいんげんを七月の終わりに播種した。夏が終わり、いんげんの栽培適温となる九月中頃から収穫できると思う。

 オクラも順調に育っている。多少アブラムシやアワノメイガの被害があるが、花芽も付きだしている。八月に入れば収穫が始まりそうだ。オクラは種採りしやすいのとたくさん播きたいので特に自家採種したい野菜だ。早めに種採り用の実を確保しておきたい。

220728 オクラ ダビデの星
スターオブデイビッド

【自然農】生育初期に草に埋もれないための整地・種まき方法【不耕起】

夏播きの秋冬野菜は草に負けやすい

 毎日のように30℃近くまで気温が上がり、照り付ける日差しでしなびそうになりながら、畑に向かっている。というのも夏野菜は今がまさに最盛期。最も生育に適した気候だろう。うちの夏野菜はまだ収穫が始まっていないものも多いが、後1週間ほどもすればどんどん穫れだしてくる。

7月23日の畑の様子

 春先、寒いうちから準備していた野菜たちの収穫で食卓が豊かになる一方、既に秋冬野菜のことを考えければいけない季節だ。中でも成長の比較的ゆっくりな人参やビーツなどのアブラナ科ではない根菜類はできれば7月中、遅くとも8月半ばには播いておかないと、寒さの厳しい長野県では大きくなりきれない。

 夏播き栽培で問題となってくるのは①梅雨明け後の晴天続きで乾燥しやすいこと、②虫の活動が活発なこと、③草の勢いが強いことだ。
 ①の乾燥は畑のそばで水が取れれば潅水をすることで対応できる。不織布などの被覆材を活用する手もある。②の虫害はある程度はどうしようもない部分がある。無理な早播きはしない(盆すぎから気温は落ち着く傾向にある)、虫害の発生しにくい土作りをするしかない。

 労力的に困るのは③の草だ。にんじんやビーツは発芽までに1週間以上かかる事もあり、発芽が揃った頃には雑草の芽もびっしり、ということになる。しかも、初期生育が遅いのに、草は今が全盛期なためあっという間に草に飲まれる。そもそも、雑草というのはその土地に何十年もいて、その土壌に合ったものが生えてくるため、最も生命力が高い植物たちだ。
 暑い中、小さな草を一つ一つ抜いていくのは大変な労力がかかる。他にもやらなければいけないことが多い真夏にはなかなか大変だ。

 農業は草との闘いの歴史だ。いかに草に負けないように管理するかが、出来にも大きくかかわってくる。除草剤が開発され、今や100円ショップでさえ簡単に手に入るのはその結果だろう。
 また、耕すことの大きな目的は草の成長を抑えることだ。農業は耕す事で一気に効率的に食べ物を栽培することが出来るようになった。除草剤や耕耘機の登場は食糧生産に大きな影響を与えたことは間違いないだろう。

 しかし私たちはなるべく、石油資源を使って耕耘することや土壌の多様性に大きな影響を与える除草剤を使わずに栽培したい。そこで夏の種まきをするときにどのようにして生育初期の草を抑えるかに焦点をおいて、種まき方法を考えた。

けずっ太郎で初期除草できるような種まき方法

けずっ太郎で初期除草はかなり効果的

 けずっ太郎とは私が愛用している「土を動かさずに草を根元で切る」除草鎌だ。株式会社ドウカンが開発・販売している農具(→ホームページはこちら)で、刃幅が何種類かラインナップされている。

けずっ太郎スリム 刃幅7cm

 けずっ太郎は草が発芽した直後にかけると一気に一掃できる。今年、大豆の株間をこれで初期除草したが、播種後に二回一週間おきにかけただけで一度も除草することなくここまで大きくなった。

けずっ太郎で初期除草
株間はほとんど草が生えていない

 人参や大根でも、株元ギリギリまで除草できるスリムサイズを新たに購入したため、今年は初期除草を徹底するつもりだ。株元は間引きついでにちょこちょこと草取りすればいい状態にすれば、作業もかなり省力化できる。

不耕起でもけずっ太郎を使えるように整地する

 この種まきの最重要ポイントはこの整地作業にある。

 通常、不耕起だと種まきの前は畝上には草が生えており、地面は見えないくらいになっている。これではけずっ太郎はおろか、種まきすらできない。そこでいかに土を攪拌することなく、植えるスペースを確保するかが作業性、効率を大きく左右する。

整地前の畝 草を生やしてある

 まずは畝上の草を草刈機でざっと刈る。長すぎる場合は50cmで一度刈ってしまう二度刈りにすると刈り草の扱いが楽になる。刈り草は重要な資材になる。

ざっと草刈り、一度刈り草を退かした

 刈った草は一度レーキで綺麗に畝間に落として行く。できるだけ丁寧にやっておくと後が楽だ。
 次に残っている切り株を草刈機の刃を少し地面に潜り込ませるようにして綺麗に刈り払う。畝の中央から外側に振り落とす様に、二回に分けて刈ると簡単だ。

深刈りした後 草はほとんど残っていない

 あとはレーキで地面の凸凹を均しながら、それでも残っている切り株や太い根があれば抜いてしまう。レーキは爪を深く差し過ぎない(耕さない)ように浅く、表面をなでるように。

 これで種まき準備完了だ。でも、すぐには種を播かない。この状態で数日置いておくことで、表層の草を発芽させるためだ。畝間に落とした草を畝の上に戻し、被覆しておく。できればやっておきたいが、面倒ならそのまま置いておいても多分大丈夫だ。

種まき当日の作業

 種まき当日まで約10日前後、日を空けることで畝に草が生え始める。
 畝上には前に刈り敷いた枯草が載っているため、レーキで丁寧に畝間に落とす。大きな根が残っている場合はのこぎり鎌で根元から切り取る。そしてけずっ太郎で表面を均すように草をかき取る。これで種まき準備完了だ。

10日後 深刈りした場所
深刈りしなかった場所

 写真を見比べると、生えている草の大きさが違うのが分かるだろう。このくらい小さければ、けずっ太郎で簡単に一掃できる。

 こうすることで種を播く前にある程度の草の種を減らすことができる。けずっ太郎は大きく土を耕さないため、下から新たに上がってくる種も少ない。表層から2,3cmを浅耕することでまさにこれから発芽しようとしている種の出鼻をくじくことにもなる。

 種まきは出来るだけ真っ直ぐに播くのが大切だ。発芽後の管理は真っ直ぐに苗が並んでいると効率が上がる。けずっ太郎で小さな芽の脇をなるべく際まで除草する時に真っ直ぐ並んでいないと非常にやりづらい。
 また筋蒔きで2条、3条と複数列播く場合は条の間隔をきっちり揃えておかないと条間に刃が入らず草だらけになるので注意が必要だ。

発芽が揃ってからの作業

 人参やビーツ、玉ねぎであれば7~10日で発芽揃う。大根やかぶ、小松菜などのアブラナ科は3~4日で発芽が揃う。

 芽が出そろったら、けずっ太郎の出番だ。発芽した苗と一緒にたくさんの小さな草の芽があるはずなので、それをかき取る。野菜の芽を抜かない様に気を付ける。
 大体1週間すると草の芽を出てくるので①種まき日から1週間後、②それからさらに1週間後、の二回立て続けに除草すると、条間にはほとんど草が生えて来なくなる。播種から2週間経つと、丁度間引きのタイミングになるので株元の草も取りながら間引いていく。

秋冬野菜第1弾は成長がゆっくりなビーツ

 この方法で早速、ビーツの種まきをした。ビーツはわたしたちも食べたい野菜の一つで、毎年挑戦しているがなかなか大きくなりきらずに冬になってしまう。

 毎年8月中旬に種まきをしているが、これだと大きくならなかった。養分不足や酸度が最適ではない(ビーツは酸性の土壌を好まない)など他にも要因は考えられるが、今年は一番改善するのが簡単な早播きにすることにした。
 ビーツの生育最適温度は15~20度で、これ以下になると、玉の肥大が鈍ると考えられる。通常、ビーツの生育期間は60~75日なので、最高気温が20度を割り込む日から60日遡って種まきをすれば、良く肥大してくれるのではないかと思っている。
 今年栽培している「デトロイトダークレッド」の栽培適期表からも冷涼地は6月中に種まきすることとなっているため、これでも遅いのかもしれない。

 今回紹介した方法で整地した畝に種まきした。5mの畝に3条、株間は15cmなので約100個分の種まきをした。どのくらい育ってくれるか楽しみだ

ビーツの種まき

 写真で筋状に茶色の被覆が見える。これは自分で仕込んだ落ち葉堆肥だ。もう2年間放置してあった堆肥を篩で枝やまだ未分解の落ち葉を除いた。乾燥防止の被覆材変わりになればと思って使ってみた。刈り草を掛けておいても良いのだが、この後の除草作業の邪魔になるのでできれば避けたいので代わりに落ち葉堆肥を使ってみた。

【自給】エゴマの栽培と暮らしの中での活用法【作る暮らし】

近年見直されているエゴマ(荏胡麻)

 エゴマは最近、健康に対する意識の高まりから注目されている食材だ。
 歴史は古く、日本では縄文時代から利用されてきた歴史がある。元々東南アジア原産だが、早いうちから大陸から日本に伝わり、長い間活用されてきた。日本最古の野菜といってもいいだろう。
 平安時代には提灯などの燃料として、江戸時代ではその油の特徴から和紙などの撥水剤としても利用されていた。栽培量が減った現代でも、全国各地でエゴマを栽培し、利用する文化が残っている。

 そんなエゴマだが、多くの人が「エゴマ油」が身体に良い、と聞いたことがあるだろう。エゴマは「畑の魚」と呼ばれるほど、不飽和脂肪酸を多く含んでいる。不飽和脂肪酸は体内で作ることのできない必須脂肪酸で食事から摂取する必要がある。エゴマはその不飽和脂肪酸の中でも、循環器系疾患の予防に効果があると言われている「α- リノレン酸」を特に豊富に含んでいる。そのことからエゴマは現在注目されている健康食品だ。

 エゴマはシソ科の一年草で、日本各地で栽培されてきた。長野県では「えぐさ、いぐさ」、東北地方では「じゅうねん、じゅうね」、岐阜県では「あぶらえ」など様々な別称がついて、その地域ごとに親しまれている作物だ。東北地方の「じゅうねん」というのは「エゴマを食べれば十年長生きする」という言い伝えから来ている。昔の人は高度な分析機器がなくても、エゴマが身体に良いことを知っていたのだろう。

 私たちも最初の畑の隣のおじさんから、数本株を分けてもらったことから栽培するようになった。最初の年はもらった数株を大事に育て、種を採った。昨年、その種を播いて1Lの大瓶満タンに収穫した。

210907 エゴマ
昨年のエゴマ
211024 乾燥中のエゴマ
収獲した実エゴマ


 そして今年、その種をまた畑に播いた。現在、30cmくらいまで大きくなってきた。もうエゴマの葉も結構採らせてもらった。醤油漬けにして少しずつ楽しんでいる。

育てた後が大変なエゴマ栽培

 エゴマはシソ科ならではの生命力で、比較的簡単に栽培できる。多少、葉っぱは穴をあけられるが、そこまで大きな被害が出ることはあまりない。紫蘇が翌年も同じ場所から芽を出すようにエゴマも生命力が強く、自然生えしてくる。

220714 エゴマの葉っぱ
エゴマの葉

 種まきは梅雨入り直後の6月10日前後にしている。種が大きく、水を吸いにくい形状のため、雨が降って水分が多い時を狙って種を播く。約1週間で芽が出そろうので除草する。最初の成長が遅いため、こまめに草整理をしておきたい。今年は条間を「けずっ太郎」で除草した。発芽後に一度やっただけだが、播種してから1カ月たった今、もう草に負けないくらいエゴマが育ってくれた。若干草が伸び始めたので近々草整理に入る。

220624 発芽したエゴマ
種まきから10日経ったエゴマ

 あとは草が伸びすぎないように、1,2回草刈りをしてあげれば収穫となる。葉っぱを利用する場合は、背丈が十分育って来てから、一度にたくさん採り過ぎないようにする。一株から一度に一枚までと決めておけば、取りすぎることは無い。
 茎葉が半分以上枯れ上がったら収穫時だ。

 大変なのは、種(実)の収穫だ。エゴマの種は外れやすいため、慎重に畑から出さないとボロボロと落ちてしまう。
 いざ脱穀といっても、私たちのように多くの人は手作業だろう。ひたすら木の板でたたいたり、株ごと叩きつけたりしてできるだけ種を落として行く。あんなに外れやすい割に、数が多いせいかいつまでもぽろぽろ外れてくるため、かなり根気がいる作業だ。

 ゴミが沢山入ってしまうため、篩や風の力を借りて綺麗にしていく。これも大変だが、どんどん綺麗になっていくエゴマの種を見ると、嬉しい気持ちになる。さらに細かいゴミを除く為に水さらいをする。軽いゴミや実の詰まっていない種が浮いてくるため、それを取り除けば調整は完了だ。

エゴマの活用方法

葉っぱを利用する

 エゴマの葉っぱを利用するには、「醤油漬け」がおすすめだ。韓国料理では「ケンニプ」と呼ばれ、広く浸透している食べ物だ。

220715 エゴマの醤油漬け
エゴマの醤油漬け

 仕込んで翌日に食べられるのも良い。うちも早速仕込んで毎日食べている。ちょっと癖のある風味がたまらない。ご飯がどんどん進む。やるまでは面倒なのだけど、実際やってみて、その良さを知ると何で今までやらなかったのか疑問に思うくらいだ。
 家庭菜園、自給農のいいところはこうして手間をかけたものには大きな価値がある事を知ることができる点にある。

 エゴマの葉で作るジェノベーゼソースも美味しいらしい。これはまだ試したことがないので、今年試してみようと思う。ジェノベーゼというとバジルで作るのが一般的だが、紫蘇で作るのも美味しい。エゴマは紫蘇の仲間だから間違いなく美味しいはずだ。パスタのレパートリーが増えること間違いなしだ。

 他にも大葉巻きの代わりにエゴマ巻きなんてのも良いかもしれない。

実(種)を利用する

 エゴマは実に含まれるα- リノレン酸という不飽和脂肪酸の含有量が世界で一番多い。この脂肪酸は必須脂肪酸で食事から摂らないといけない。
 α-  リノレン酸の一日あたりの摂取量を野菜から摂取しようとすると、ほうれん草なら約1.5kgも食べないといけないことになる。エゴマ油なら小さじ1杯(3g)で必要量を摂取できる。油自体にはあまり癖が無いため、サラダにかけたり、ヨーグルトにかけたり、コーヒーに垂らしても良い。

 エゴマから自分でエゴマ油を搾る。現代においてかなり上位の贅沢になるのではないだろうか。エゴマ油は価格も高く、200mlほどで1000円くらいはする。高品質な物は2000円以上のものもたくさんある。それを惜しみなく毎日食べることができたら素晴らしい。エゴマ油200ml、自分で絞るには1000円以上の労働力は必須だけど、自給自足でそれを言ったら始まらない。掛ける手間の分だけ価値がある。

 余談だが、私たちは自家用の搾油機を持っていないので購入を検討している。1週間に1度、必要な分だけ絞れたらと思っているので、サッと使えること、手入れが簡単なこと、50mlくらい絞れることを条件に探している。
 案外、選択肢は多く、家庭用搾油機業界は競争が激しいのかもしれない。今のところ、考えているのは石野製作所のShiBoRoだ。価格が10万(!!)とかなり高額なため、いつになることやら。他にも良さそうな商品はたくさんあるのでじっくり探したい。

 エゴマの実は油を搾るだけじゃない。丸ごと食べるのも結構イケる。もはや毎日実を食べた方がいいのかもしれない。食べ方はいろいろある。
 まず本当にそのまま。ナッツのような風味とプチプチした食感で美味しい。ヨーグルトに入れて食べるのがおすすめだ。
 すりつぶすのも良い。胡麻の代わりにエゴマ和えにしたり、甘いタレにして餅につけたり、すりつぶしたエゴマをご飯に混ぜる「えめし」は岐阜・飛騨地方の郷土料理として知られている。

220717 すりつぶしたエゴマ
焙煎してから擂ると香りが良い
220717 エゴマご飯
すりエゴマとご飯を混ぜる

今年のエゴマ栽培も上手くいきますように

 今年は全国的に異常気象が続いている。ここ長野県はまだ大きな被害が出ておらず、畑の野菜たちも無事だ。

 エゴマは順調に育っている。土の成分を吸収する力が強く、その土地のエネルギーを蓄えるエゴマ。このまますくすく育って、実りをもたらしてくれることを願っている。

220717 エゴマの様子
7月17日のエゴマの様子 種まきから1ヶ月

【自然農】アブラナ科は交雑しやすい! 自家採種の注意点【交雑】

アブラナ科は交雑しやすい

 自家採種は野菜の種類によって、やりやすいものとやりにくいものがある。マメ科の大豆や小豆などは簡単で、種自体が収穫物になるため、普通に栽培していくだけで良い。トマトやかぼちゃも比較的簡単で収獲物そのものから種を取り出す工程が追加されるだけだ。一方、ナスやピーマン、オクラなどは収穫物をさらに1ヶ月ほど追熟させる必要があるため、少しだけ難易度が上がる。

 特に難しいのが根菜や葉物の類だ。これらは基本的に通常栽培に加えて、越冬させた後に花を咲かせ、実をつける必要があり、一気に難易度が上がる。とはいっても、やってみると意外に簡単だ。私たちも大根とルタバガの種採りをやったことがあり、基本的に放置しただけで出来た。

220209 大根の種が入った鞘
完熟した大根の種
220209 採取した大根の種
採種した大根の種


  根菜・葉物の中でも大根やかぶ、きゃべつのようなアブラナ科野菜は交雑しやすく、種採りには神経を使う。今回はアブラナ科の種採りについて、現時点でわたしたちが気を付けている事を紹介する。

アブラナ科の交雑相関関係

 次の内容は「農家が教えるタネ採り・タネ交換の本(農文協)」を参考にしている。この本は自家採種に取組むうえで結構に役に立つ情報があるため、おすすめだ。

 アブラナ科の野菜には大根やかぶ、キャベツ、白菜、小松菜、などなどたくさんの野菜がある。これらはさらにどの属に属するのかで分類することができる。

 大根、はつか大根が属するダイコン属、かぶやキャベツ、白菜、小松菜、水菜、ブロッコリーなど多くの野菜が属するアブラナ属、ルッコラが属するキバナスズシロ属、クレソンが属するオランダガラシ属などがある。

210419 大根の菜花
大根の蕾

 アブラナ属同士では簡単に交雑する。同じアブラナ属でも、かぶ・白菜・水菜・小松菜はお互いに良く交雑する。また、キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・ケールもお互いに良く交雑する。だが、かぶグループとキャベツグループ間では交雑しない。つまり、かぶとキャベツ、白菜とブロッコリーなどの組み合わせは交雑しない。

 ダイコン属はほとんど他の属とは交雑しない。まれにかぶグループのアブラナ属へ一方向の交雑見られ、大根の葉っぱをしたかぶの種が採れるなどの交雑がある程度だ。アブラナ属でもキャベツグループとは交雑しない。

 これらは属間の関係や染色体数(遺伝子が複数集まった構造体。同じ科、属でも種によって染色体の数が異なる)の違いによって交雑するしないが異なるが、複雑な話になるためここでは実際に交雑しない組み合わせだけ確認出来ればよい。

自家採種しやすい、交雑しないアブラナ科

 属間でも交雑しやすく、注意が必要なアブラナ科の自家採種だが、例外もある。

 まずはルッコラ。ロケットとも呼ばれる、ピリ辛な風味が美味しい葉野菜として人気がある。ベビーリーフとして使われる事も多い。
 ルッコラはアブラナ科キバナスズシロ属で、この属の野菜はルッコラだけである。このキバナスズシロ属は他のアブラナ科と交雑しないため、交雑の心配をせずとも自家採種できる。ルッコラに限った話ではないが、種が細かく、密に播くことが多いため意外と種代がかさむ。自家採種をすれば数株から大量の種が採れるため、遠慮なく播くことができる。

 次はのらぼう菜だ。あまり馴染みのない野菜だが、一部でファンが多い。越冬させ、翌春に抽苔した蕾を食べる。東京都や埼玉県の各地で古くから栽培されている伝統野菜で、江戸東京野菜の一つになっている。耐寒性が高く、江戸の飢饉では多くの人々を救ったと言われている。
 のらぼう菜はアブラナ属の野菜だが、他のアブラナ属との野菜と交雑しない。これは先に述べた染色体の数がのらぼう菜だけ特有の数であるためだ。また、自家不合和性がなく、自家受粉も容易にするという特徴もある。
 のらぼう菜はアブラナ科の中でもとりわけ特殊な野菜といえる。

 ルッコラやのらぼう菜は簡単に交雑のリスクを回避して種採りできる。

交雑しない組み合わせと種の寿命で複数品種の種採りを実現する

 交雑しないようにアブラナ科野菜の自家採種を行うには、一つの圃場で一つの品種の野菜のみ、種採りをすればよい。しかし、アブラナ科野菜は数が多く、なかなかそうはいかない。
 アブラナ科野菜は種の寿命が比較的長命(低温・乾燥下で五年ほど)のため、毎年種採りをするのではなく、一度に数年分まとめて採種すれば3,4品種なら交雑をあまり気にせず、品種を維持できる。
 さらにかぶグループとキャベツグループ間では交雑しないため、かぶとキャベツを同時に種採りすることも可能だ。

 また、交雑を防ぐ手段として、採種株が開花前に数株だけネットで覆ってしまうのも有効だ。ネットの外側には採種株と同じ品種が植わっている状態になる。これによって、飛来昆虫による交雑を防ぐと同時に、採種株への花粉供給源にもなる。
 ネットで覆うだけで、ネット外側に何も植えていないと、ネット越しに訪れた昆虫や風に乗って多品種の花粉がついてしまい、交雑の危険が高まる。

 そして、通常栽培で複数品種を栽培した場合は開花前(蕾茎が伸びてくるためすぐにわかる)に必ず食べるか、刻んで開花しないようにする。雑草にもアブラナ科の草があるため、開花前に摘み取ったりするなど交雑を避ける工夫をする。

 このようにすれば、アブラナ科野菜でも5~10品種くらいは自家採種できると考えている。ハウスがあれば、さらに簡単に採種品種を増やすことができるだろう。

【自然農】6月にやった実際の畑仕事とそれについての考え【寒冷地】

例年にない異常気象だった6月

 6月は梅雨の季節で雨が降り続くのと、気温も十分上がってくるためどんどん草が伸びてくる季節になる。野菜も良く育つが、草もより伸びるため草刈りに追われる時期になる。ここで草に埋もれさせないかが梅雨明け後の収穫の出来を大きく左右する。

 ところが今年の梅雨ははっきり言って異常だった。
 梅雨入りは6月14日と平年並みで雨予報が毎日のように続いていたため、今年はかなり雨の多い梅雨になると思っていた。それが一変して、毎日のように晴れて猛烈な暑さが続いた。雨は夜にさーっと降るだけで、日中は最高気温35度近くまで上昇した。そして、そのまま6月中に梅雨明け宣言となり、史上最短での梅雨明けとなった。また、6月としても史上最高気温を更新している。

 通常であれば、梅雨時期の雨をもらって野菜がぐんと大きくなり、梅雨明け後の渇水期を迎える。そのころには根も十分張り、暑さに負けずに元気に育つ。しかし今年はあまり大きくなれずに梅雨明けとなってしまった。これがどのような影響を及ぼすかわからない。全国的には既に猛暑・渇水のため農作物に大きな被害が出ていると聞いている。

 それでも今のところ、私たちの農園の野菜は順調に育っている。このまま元気に育っていってほしい。

6月に種まきした野菜

自家採種二代目の大豆(ナカセンナリ)の播種・初期除草

 まず、紹介するのは自給に欠かせない大豆だ。今年は昨年と比べて倍近くに増産する予定だ。

 種まき日は昨年とほぼ同じ6月12日。この直前まで連日雨が降り続いていたため、土がしっかり湿っていた。翌日も雨予報があったため、水やりはしていない。
 不耕起畝に播種するため、地上部の草を地際で丁寧に刈り取った。これが結構な重労働で、この方法ではやはり自給用の栽培が限界だと感じている。次の除草作業の都合上、なるべく表土をむき出しにしておきたいため、どうしてもしっかりと草を削る必要がある。

 草刈機や草削り・三角ホーなどのスタンディングツールを活用して整地を行う必要があると思っている。

 さて、種まき後にまとまった雨が降った事もあり、5日後には発芽が揃った。草も同時に発芽してくるため、播種10日後の6月22日に一回目の除草を行った。

220625 大豆 播種後10日後 初期除草
播種10日後 初期除草


 大豆を昨年栽培して、ある程度の背丈に育った後なら草を伸ばしておいても問題なさそうだったため、初期除草を徹底して初期生育をしっかりしてもらうことにした。

 初期除草には「けずっ太郎」という農具を使用した。この「けずっ太郎」は草が小さい時期に絶大な効果を発揮し、表土数センチしか動かない、むしろ浅い中耕になる、と非常に有用な農具だ。「けずっ太郎」についてはこちらを参照。

 発芽したばかりの草なら表土をカリカリッとかくだけでしっかり根を切るため、しばらく草がない状態を維持できる。今回は一回目と二回目の間を1週間として、立て続けに二回除草した。これですぐに草に覆われることは無いはずだ。

220625 大豆 播種後2週間
あっという間に大きくなる大豆

 あとは収穫までに二回程草刈りをすればいいだろう。次の草刈りからは、なるべく地際で刈らないようにするつもりだ。地際刈りすると、カメムシが好むイネ科の草が旺盛になり、大豆にも大きな被害となる。5cmほど背丈を残して草を刈ると、広葉の草の生長点が残り、草のバランスが良くなり、結果圃場全体の生態系のバランスも整ってくるはずだ。

しっかりと待ったオクラを播種

 オクラは高温性の植物で、低温で著しく生育が鈍り、病虫害の影響を受けやすくなる。
 私たちの住む長野県は5月いっぱいは10度付近まで気温が下がる日もある。12度以下の低温に当たるとかなり株が弱るため、しっかりと気温が上がってから種まきをした。

 6月15日ごろから最低気温が15度を下回ることがない予報だったため、発芽に1週間ほどかかるのを見越して5日に種まきをした。発芽は13日で、それから二日ほど最低気温が12度になったが曇りだったため、そこまで地表面は気温が下がらなかったはずだ。

 そのため、オクラの生育が順調で今のところ本葉2枚目まで展開し、一切アブラムシがついていない。葉の大きさも例年以上に大きい。オクラ栽培ではアブラムシが付くのを避けられないイメージがあったが、しっかりと高温になるまで待てば虫害を受ける事無く生育してくれるようだ。

220624 オクラの様子
アブラムシもおらず順調

 この調子で行けば、8月には収穫をもたらしてくれるだろう。今年は昨年失敗した自家採種もしっかり行いたい。
 例年からはさらに初期生育の気温を確保するために不織布トンネルをかけてもいいかもしれない。

ナス・ピーマン類の定植

 オクラと同じく、ナスやピーマンの定植も6月に入ってから行った。

 理由も同じで、12度以下の低温で傷みやすいからだ。6月9日に定植して、現在順調に成長している。今年の苗は畑の土に排水性向上のためもみがらや落ち葉堆肥を足しただけの土で育てた(→畑の土で育苗する)。

220609 ナス・ピーマン 植え付け
鷹の爪の定植

 約70日の育苗期間を経て本葉5,6枚の若苗で定植になった。自然農では若苗にしても、樹勢が強まり過ぎることがなく、むしろ生育のバランスが良くなるため、若苗にすることが多い。

 実は比較のために5月25日にも四株ずつ先に植えておいたものがある。6月いっぱい観察結果、早く植えただけ生育も早いといった感じだ。特に低温障害にあった様子は見られない。5月25日から6月9日までの間、12度以下になった日は何日もあり、最低で8度まで下がった日もあった。それでも特に生育が悪い様子はないため、案外早植えしてもいいのかもしれない。

220628 6月9日植えのナス
6月9日植え(20日後)のナス
220628 大きくなってきたナス
5月25日植え(33日目)のナス

 今年はあまり雨が降らない梅雨だったが、それでも6月初めは雨ばかりだった。雨が降る中で定植すると、常に地面が湿っているため、土も固まりやすいし、根も水分を求めて伸びにくい。雨によって予定もしにくいため、晴天が続く5月終盤に植えておけると、作業性も良く、根張りも良くなるのかもしれない。

 今年は垂直仕立て栽培に挑戦するため、ナス・ピーマンにも半分ずつ垂直に支柱を立てててある。無肥料でもがっちりと育ち、ピカピカの実をたくさんつけてくれるらしい。
 これから脇芽が伸びてくるにしたがって実践して行きたいと思う。

芽だしでしっかりと育っていく里芋

 今年の里芋は昨年芽が出ずに雨で腐った反省を生かして、定植前にポットで芽だしをしてから植え付けた(→こちら)。

 その後生育は順調でぐんぐん成長している。既に30cmほどまで葉っぱを出しており、6月中に一回目の土寄せを行った。もう少し背丈が伸びたらまた土寄せを行い、株もとから15cmは盛り上げたいと思っている。

220627 草に埋もれた里芋
5月25日定植の里芋
220627 草整理した里芋
6月27日の里芋の様子 草を削り土寄せした

 里芋は暑さと水気を好み、最近のじめっとした暑さでも良く育つ作物だ。梅雨時期の雨でぐっと大きくなると思っていたが、もう梅雨が空けてしまった。これでは雨が足りずに生育が鈍りそうだと思い、予定を早めて厚めの草マルチを施した。草マルチの保湿効果は絶大なので、これでなんとか育っていってほしい。

6月の収穫物

自家採種二代目、連作三年目のスナップエンドウ

 うちのスナップエンドウは無肥料・無農薬・連作三年目の土で、自家採種している種を使って栽培している。

 一時は生長が遅くて心配していたが、しっかりと実を付けてくれた。収穫量は昨年より減ったように思える。
 スナップエンドウの旬は短い。3月半ばに種まきをすると、6月10日頃から穫れ始めて、7月頭には収穫のピークを迎える。今年は梅雨が短く、生育適温をはるかに超える気温が続いたため、一気に株が弱ってしまった。本来であれば、梅雨時期のほどよい気温でまだまだ成長するのだが、今年は仕方がない。

 現在はもう収穫を切り上げ、種用の実を残してある。

無肥料栽培のニンニクを収穫

 ニンニクについてはこちらの記事にまとめてある。

7月の予定

 7月はあまり収穫できる野菜が少ない。葉物系やラディッシュ、こかぶなどの生育期間の短い根菜系なら春先に播いて収穫できると思うので来年以降は6,7月に収穫できる野菜をふやせるようにしたい。

 7月は引き続き、次々伸びる草を刈っていく作業が主になる。草刈りは野菜の成長を手助けするのと同時に、翌年以降の土作りにもなる。暑くて大変な時期だが、頑張りたい。

 さらに夏野菜が大きくなってくるため、誘引や芽かき等の管理作業も増えてくるだろう。特に今年は色々な野菜で「垂直仕立て栽培」に挑戦しているため、こまめな管理作業が必要になる。