芽かきしました&大きくなりました/ミニトマト

 ミニトマトを定植してから20日が経ちました。すくすくと成長して、今では花のつぼみがついています。高さも30cmほどになり、かなり立派になりました。茎も細かったのが、とてもがっしりしています。

 トマトはわき芽をとっていかないと主軸と区別できないくらい、大きくなってしまいます。まだ芽かきはしていなかったのですが、大きいものでは10cmほどになっていました。ここまで大きくなっていれば、きれいに取れるはずですので芽かきをします!

 太い茎についている大きな葉の付け根から細い芽がでているのが見えるでしょうか。この芽の先端にはしっかりと生長点があり、どんどん育っていきます。

 やり方は簡単で、芽の根元のちょっと上を持って、ぐいと倒すだけで簡単に取れます。やはり、トマトにとっては傷口になるので、ここから病気が入る可能性があります。乾燥すれば大丈夫なので、雨の心配のない、晴れた日に行います。

芽かきをした後。かなりすっきりしました。

 トマトは根っこがとても強くて、とったわき芽を地面に捨てておくと、勝手に根付いていることもあります。もともと根っこではない茎からも根っこが出るんです。この性質を利用して、定植するときに徒長してひょろひょろの苗を斜めに寝かせて、茎も数cmほど一緒に埋めてしまうことも可能です。こうすると、茎からも根が出てきて、がっちり地面をつかみます。ホームセンターの苗は時間が経って、ひょろ長になっている苗が多いので、こうした一手間でよく育つようになります。

 また、わき芽もそのまま畝に挿しておくとちゃんと実をつけるまで育ちます。わき芽はどんどんできるので、一つの苗から何本も苗を作ることができます。下は一本の苗からただでたくさん収穫できます。ただ根付くまでに萎れてしまうこともあるので、注意が必要です。

 

 今回、私たちは種から苗を作ったのですが、少し数を増やそうと思い、わき芽をいくつか土に挿しておきました。まだまだたくさん芽があったので、水につけて残しておきました。挿したわき芽がだめになっても、交換できます。

 翌日、よく晴れたので、挿した苗を観察してみました。

 まだ根っこがでていないので、ぐったりしていました。生長点はしっかりしていて、枯れていないのでここでひと踏ん張りしてくれれば、根付くはずです。

落ち葉堆肥作り/実験編②

 4か月前に仕込み始めた落ち葉堆肥の切り返しを行いました。

 堆肥の切り返しは、発酵の進み具合を均一にすることと酸素の供給を目的に行います。発酵は酸素を消費しながら進むので、ある程度発酵させたら、切り返しを行うことで少なった酸素を供給します。また今回は、仕込み段階で少なかった水分の調整も同時に行うつもりで作業します。

 まずは堆肥枠の覆いを外してみます。ここで腐敗臭がしたり、ハエが大量に出てきたら……と思っていましたが、見たところ特におかしな感じは見られませんでした。

 上から観察すると、表層に積んである落ち葉に虫が食べたような穴がたくさん空いていました。虫は大事な分解者の一つです。落ち葉などの硬い有機物を食べて、糞という形で少し分解を進めてくれます。

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 そして、スコップで上から外に放り出していきます。これがなかなか骨の折れる作業でした。出せども出せども、全然減っている気がしません。それでも1時間ほどですべての落ち葉を外に出せました。

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 真ん中の落ち葉の層には写真のような白い糸状の物体がびっしりついていました。これはおそらく糸状菌という微生物の集りだと思われます。糸状菌はカビの一種で、落ち葉をよく分解する微生物として知られています。

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 一口に有機物といっても、木や藁のような硬い(固い)有機物から、野菜の残骸のような柔らかい有機物、鶏糞や豚糞、牛糞といった動物の排泄物まで幅広くあります。これらの有機物に含まれる炭素(C)と窒素(N)の割合をC/N比と呼び、有機物をざっくり区別しています。

 落ち葉はこのC/N比が比較的高く、糸状菌はC/N比が高い有機物を分解する微生物ですので、順調に落ち葉が分解されていると考えられます。

 C/N比と堆肥の質は密接に関わるのですが、少し難しい話になるのでここでは詳しく触れません。というか、私もまだ完璧には理解できていません。勉強して、分かりやすくまとめた記事を作成しようと思います。

 今回掻き出した堆肥は、下層の15cmくらいが黒くなり、落ち葉自体の形が少しずつ崩れていました。見た目は土に近く、堆肥化が進んでいました。

 上層の落ち葉はまだ形がしっかり残り、乾き気味だったので下に積みなおしながら、水をかけて踏み固めました。下層の、発酵が進んだ部分を適宜混ぜながら再度積んで作業終了です。

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 おそらく水分が足りなかったため、上層の分解はあまり進んでいなかったと思うので、今回の切り返しで分解もより進んでいくと思います。これから気温もさらに上がり、分解スピードも上がるので、早めに切り返ししていきたいと思います。

スナップエンドウ収穫/梅雨入り

 先日、夏らしい陽気に! といった記事を書いた矢先、梅雨入りしてしまいました(笑)。翌日から大量の(待望の)雨が降り続き、畑にもたっぷり水が入りました。周りの農家さんや畑にいる方たちも雨を待ち望んでいるようでした。

 植えたばかりのミニトマトの様子も心配でしたし、播いたばかりの種もあったので少し様子を見に行ってみました。

 すると、畑にかなり水が溜まっていました。スナップエンドウの畝は高さ15cmくらいあるのですが、半分くらい水に浸かっていました。排水性に少し難ありかなと思いました。雨が強すぎて、スマホを取り出せなかったので写真は撮りそびれてしまいましたが、今後の大雨が少し心配です。

 ミニトマトは心配なかったようで、しっかりしていました。雨が上がった後に病気などが出ていないか観察が必要です。

 もう一つ心配だった種ですが、先日播いたズッキーニの種がなぜか穴から出ていました(笑)。見た感じ何かが掘り出したようでもないし、種自体は無傷だったのでそのままもう一度埋めておきました。

 

 翌日、3日ぶりに晴れ間が広がり、晴天だったのでスナップエンドウの収穫をしてきました。今年の畑で最初の収穫物です!

 あれよあれよとたくさん穫れました!

 まだまだたくさん樹には実がついています。これからどんどん穫れそうで楽しみです。

 自家消費には量が多かったので、隣の畑にいた方たちに少しおすそ分けしました。すると、そのお礼とばかりにたくさんの野菜をいただいてしまいました。

 春菊にほうれん草、レタスまでいただきました。どれも新鮮でとても美味しかったです! この時期にこんなにたくさんの種類の野菜が穫れるなんて、さすが長年この土地で土に向き合っているなぁ、と思います。これからいろんなことを学んでいきたいと思います。

 スナップエンドウはシンプルに茹でて、塩をしていただきました。

 穫れたてのスナップエンドウは触感も良く、ならではの甘さが良く感じられました。スーパーに売っているものと比べても遜色ありません。

 

 いよいよ種を播いたものが実際に口に入る段階まで来ました。一から自分の手で育てたものは格別のおいしさです。これからも楽しんで畑仕事に勤しもうと思います!

すっかり夏の陽気になりました

 先日ミニトマトを定植してから、日中30℃近い日が続いています。そろそろ熱中症が心配な季節になってきました。

 今日は現時点での畑がどうなっているのか、ご紹介したいと思います。

定植5日目のミニトマト!

 まずはミニトマトから。定植した次の日から、猛烈な暑さが続き、枯れてしまわないか心配でしたが、とても元気です。実はこの5日間、ほとんど水やりはしていません。翌日の午前中に一度だけ水を上げただけです。

200611 定植五日後
定植5日目

 ミニトマトの畝はかなり前に立てて、マルチで覆ってありました。なので、地中にはそれなりに水分が含まれているはずです。定植前にも十分吸水させたので大丈夫だろうという判断です。

 定植後は根がまだ伸びていないので、どうしてもぐったりしてしまいます。ここで水をあげ過ぎてしまうと、根っこが頑張りません。すぐそばに水があるわけですから、根っこをそんなに延ばさなくても水分が足りてしまいます。

 水やりを控えていると、表面は乾いてきます。しかし、地中の深いところには水分があるので、ミニトマトがそこまで根を伸ばして水分を吸い上げようと頑張ります。こうして、早い段階から強い根にして、真夏のもっと乾燥する時期でも、しっかり水分を吸える根になるはずです。

 スパルタに育てて、強い樹になってもらいます!

収穫が待ち遠しいスナップエンドウ!

 スナップエンドウは毎日のように花が咲いています。白くて、小さな花は見てて癒されます。

200611 実の様子
収穫まであと少し!

 花の後にはさやがついて、どんどん大きくなっています。厚みが1cmちょいになったら、収穫できます。特に防除などはしていないのでアブラムシはついてきていますが、それほど大きな被害は出ていません。

 来週中ごろにはいっぱい穫れ出すと思います!

超密植! いろんな野菜たち

 ここには様々な野菜がてんこもりです。ルタバガというカブの一種、コリアンダー、葉ねぎ、チンゲンサイ、ゴマ、などなど実に多種多様な野菜を植えてあります。

200611 超過密混植のようす

 これはコンパニオンプランツの効果を狙っています。通常なら二種類くらいの野菜を植え付けて、お互いの生育に良い影響を期待します。このコンパニオンプランツには科学的根拠に乏しいものから、ある程度の科学的に理屈の通ったものまで様々な組み合わせが知られています。

 明確に効果が実感ある栽培法ではないのかなと思っているのですが、畝の中で多様性をもたせることは大事ではないかと思います。植物は根を通じて、土と触れ合って、土壌微生物と共生関係にあります。植物ごとに共生している微生物は異なりますので、根と根が触れ合うくらい混植にすれば、コンパニオンプランツの効果をより引き出せるのではないでしょうか?

 今年はこれを実験的に検証してみようと思います。何より、一つの畝のなかに一種類の野菜が植わっているよりいろんな野菜が顔を見せてくれている方が賑やかだし、楽しいですよね!

夏に向かって全速前進!

 梅雨開けからは一気に野菜たちの生長が早くなります。

 まだまだこれから植え付ける野菜もありますので、畑の様子もどんどん変わっていくと思います。また、折を見てご紹介したいと思います!

ついに定植!/ミニトマト

 今日は今年の畑仕事の前半戦で、一大イベントをしてきました!

 それはミニトマトの定植です。5月の初めから育苗していたミニトマト達を外の圃場に植えてきました。

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 苗は本葉2枚目が展開しきったところで、発芽してから20日目でした。一般的には第一花房が開花してからの苗を定植するのがセオリーです。しかし、今回の苗はそれと比べると、かなり小さいです。育苗期間でいうと、半分以下です。

 こうなった一番の理由は、種まきが遅かったからです(笑)。外があまりに寒く、トマトの種まきをするような季節じゃなかったので、後回しにしていました。せっかく育苗することにより、冬の寒さにあたらないように初期生育の時間がとれたはずなのに。。。

 もう一つは、小さい苗の方が活着しやすいと思ったからです。体が大きいと、植え替えてから根っこが伸びるまでに身体を維持する必要なエネルギーも増えます。根も十分伸びないと、水分をしっかり吸えません。
 その分、小さい苗ならば、より少ない時間で活着させることができるのではないかと。

 これから、背を伸ばそうとしている勢いのある苗を植え付けるので、今後の伸びも良いのではないかと期待しています。まずは根っこを伸ばしてもらって、強い土台を作ってもらいます。

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定植時の苗

 

 ようやく今年の夏野菜の主役が登場しました。今から収穫してから食べたいもの、作ってみたいものがたくさんあって、うずうずします! 

 今後も名わき役的な野菜たちが登場しますので、お楽しみに!