晴天一転、猛烈な雨

 ここ半月ほどまとまった雨が降っておらず、雨予報があっても、結局降らずじまいという日々が続いていましたが昨日はしっかりと降りました。十分すぎるほどに。

 直前の雨雲レーダーを見て、降らなそうだと判断して水やりをした直後、猛烈な雨が降ってきました。車に乗っていたのですが、ワイパーを全速力で動かしても前が見にくらいで、体感で50mm/hくらいの雨量はありました。

 翌日畑に行くと、見るも無残な野菜たちの姿が広がっていました。どうやら、雹も降っていたようでトマトやズッキーニ、オクラを中心に葉っぱがずたずたになっていました。周りのレタス農家さんの話では、レタスは半分くらい廃棄になりそうだということでした。

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 さながら台風並みの豪雨だったようで、風を受けて、ゴマが大きく傾いていました。

 ゴマは今年の野菜の中でもかなり簡単で、上手に育ってくれたのでもう収穫してしまうことにしました。まだ少し青いので一度ネットに入れて、乾燥させてからゴマを採ることにします。

 ついでに枯れ始めていたコリアンダーもネットに入れて乾燥させています。

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 幸い、心配していた人参はほとんど被害がなく、むしろしっかり雨をもらったことでさらに発芽していました。写真は撮り忘れてしまったのですが、かなり発芽していました。これからしっかり間引きをしていきます。

 かなり乾燥状態が続き、何とか耐えていた野菜たち。被害はあったものの、恵みの雨をもらいこれからどんどん育ってくれることを期待して、もう少しがんばっていこうと思います。これから台風シーズンなので風対策も少し考えていこうと思います・

夏播き人参/発芽が高難易度

 夏真っ盛りの御代田町ですが、朝晩は少し寒いくらいです。雑草の伸びるスピードもだいぶ落ち、もう秋の足音が迫ってきています。

 この時期になると、収穫以外の畑仕事は秋冬野菜の準備になります。今回は普段の食事でも相乗頻度の高い人参の種まきをしました。発芽が特に難しいといわれる人参ですが、ある一手間を加えることで、発芽率を少しでも高めようとしてみました。

 そもそもなぜ人参が発芽しにくいかというと、理由はいくつかあります。

 まず人参の種が水分を吸収しづらいという点。そして、雨が少ない真夏に播種するため土が乾きやすい点。さらに追い討ちをかけるのが、人参は発芽に光を必要とする好光性種子だということ。これはかぶせる土を薄くしないといけないが、そうすると土が乾きやすくなるので発芽に必要な水分を維持しづらくなるのです。

 とまぁ、ほっといてもちょっと土が湿っていれば発芽するズッキーニと違って、人参はとても手間がかかるのです。しかも、しかも、発芽までの日数も長く7~10日ほどかかるので、それまで土が乾かないようにするのが難しいのです。

 ですが、難しいことばかりではありません。人参は発芽に成功すれば半分以上、栽培に成功したようなものだといわれることがあります。発芽さえすれば、雑草に負けないように草取りだけしてあげれば、比較的楽に収穫までたどり着けます。

 今回はそんな人参の発芽を手助けする資材として籾殻を使ってみました。コイン精米所が近くにあればいくらでもただで手に入る、けどさまざまな使い道がある有用資材です。

 まずは普通に人参の種をまきます。選んだ人参はこちら、「黒田五寸」です。比較的初心者でも作りやすいと紹介されていたのでこれを選んでみました。しっかりと叩いて畝を鎮圧し、棒を使って均一の深さでまき溝をつけます。こうすることで、かぶせる土の厚みを一定にでき、発芽がそろいやすくなります。

 そして、ここで籾殻の登場。土を薄くかけた上から、ぱらぱらを薄く、でもしっかりと地面を覆うように籾殻をまきます。こうすることで、土の水分を蒸発させにくくさせ、雨や水やりで表面の土が流れないようにカバーする効果が期待できます。

 そして、水やりをすること1週間。人参が発芽してきました。今は1/3ほどが出てきて、この後数日でもう少しそろいそうです。小さな芽がとてもかわいい。なかなか発芽の兆しが見えず、心配でしたが安心しました。

 ここまでが今日の夕方までの様子。その後、天気予報どおり、雨が降ってきました。実に20日ぶりの雨です。あれよあれよと、土砂降りになってしまいました。車のワイパーも最高速度で動かさないと前がみえないくらいでした。

 確かに雨が降ってほしかったけど、ちょっと強すぎる! からからに渇いた畑で何とか生きている野菜たちには恵みの雨ですが、発芽し始めた人参には厳しい洗礼です。この雨で土が流れてしまっていないことを祈ります。

 明日の畑の様子が心配ですが、久しぶりに涼しい夜を過ごせそうです。

在来種の信州地大根を播きました

 野菜にはそれぞれの地域で古くから栽培されてきた「在来種」と呼ばれる品種があります。よく野菜の品種にはF1(交配種)と固定種の二つがあるとされますが、在来種はどちらの場合もあります。とにかくその土地に根付いた野菜です。

 今回は信州の在来種であり、固定種でもある大根の「信州地大根」を播いてみました。なんともそのままのネーミングですが、インパクトはありますよね。

 古くからここ信州で栽培されてきた大根ですので、私たちの住む御代田町の風土にもあっているはずです。今から播くと、収穫は10月半ば。とっくに夏は過ぎ去り、朝晩は冷え込んでくる季節です。寒さにあたりながらじっくりと育ち、滋養深い味の大根になると思います。
信州地大根の収穫。種採りにも挑戦

 種まきはタイミングがとても大事です。一般的に種の発芽には次の三つがそろわないといけません(発芽の三条件)。

 ①水分 ②酸素 ③温度

 これがそろわないと発芽がそろわなかったり、そもそも発芽してこないといったことが起こります。野菜それぞれに発芽に必要な日数が大体決まっており、それを過ぎても発芽しない場合、たいていこの三条件のどれかを満たしていません。

 温度は播き時に気をつければ特に問題ありません(トマトなど育苗する必要のある野菜は播き時が寒い時期であることが多いです)。酸素はなかなかコントロールしづらく、目で見てもわかりません。基本的には均一に耕された土に普通に播けば大丈夫です。播いたところを強く踏みつけたり、猛烈な雨にたたかれると酸欠になってしまうこともあります。

 水分は一番大切です。生き物である以上水は必ず必要です。野菜によって、要求する水分量も異なります。大豆などの豆類は大きいため水分を多めに欲しますが、多湿にしすぎると発芽の前に腐ってしまいます。

 今は夏真っ盛り。常に強い日差しが降り注ぎ、土はすぐに乾いてしまいます。こうなると、ちょっと種まきには都合がよくありません。雨が降る前に種まきすればある程度水やりの手間が省けますが、雨は降らないときはほんとに降りません。

 そこで今回は土の水分確保のためにひとつ策を打ってみました。

 土を裸のままにしておくと、すぐに乾燥してしまいます。そこで土の上に干草を細かくして敷いてみました。こうすることで露出した土がなくなり、乾燥を防げるはずです。さらに雨が降って、種の上にかかっている土が流されてしまう心配も減ります。地面には刈ってそのままにしてある草がたくさんあるので、資材の確保、コストにも困りません。

 実際にやってみるとこのようになりました。

 種まき直後に水やりをして、それから雨や水やりをすることなくしっかり発芽しました。発芽率も90%以上とかなりよかったです。

 ひとつ欠点を挙げるとすれば、発芽した芽が覆っている干草の中で徒長気味になってしまうことがあることです。これは発芽しそうなタイミングであらかじめ被覆をはずしてしまえば問題ありません。

 無事発芽した信州地大根。ぐんぐん成長していて、今日はもう本葉が展開していました。おいしく育ってくれるとうれしいです!

 そして、この大根は固定種なので自家採種にも挑戦したいと思っています。自家採種と固定種についてはまた詳しくまとめた記事を書こうと思っています。→F1と固定種と自家採種への挑戦

夏本番! 次々と収穫できています。

 梅雨が明け、本格的に夏がやってきましたね。突然暑くなり、疲れからかなかなかブログに意識が向いていませんでしたが、少し暑さにも慣れてきて、余裕が出てきました。

 最後に更新した日から約2週間がたちました。その間、鹿の襲来、ズッキーニの病気、来年の野菜作りの準備、収穫物の販売などたくさんのことがありました。中でも一番はミニトマトが採れ始めれ、今年の野菜作りの一大イベントが始まった感じがします。

 梅雨の時期に病気がちだったミニトマトですが、晴れが続き、乾燥した気候になり少し元気を取り戻しました。今では背丈が2m近くになり、見上げるほどです。花もたくさん咲いており、一ヵ月後の収穫が待ち遠しいところです。

200807 赤い! 収穫

200807 ロッソ大きくなった

 ズッキーニは時期をずらして複数回播き、長く収穫するつもりでしたが、雨の影響で根がダメージを受け、成長が止まってしまいました。今年は緑色のスタンダードな「ゼルダ・ネロ」と変り種のUFO型「サンバースト」を栽培しています。ゼルダネロの方は、雨による根ぐされやアブラムシの媒介するモザイク病でかなり株がやられました。一方サンバーストは非常に強く、草勢も旺盛で実つきも順調です。

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 暑さに強いオクラも梅雨の終わりを待ち望んでいたように。梅雨明けした直後に花を咲かせました。これからどんどん採れてくるはずです。

 空芯菜は多湿に強く、梅雨の間でもびくともしませんでした。柔らかい茎を収穫するとわき芽が育ってどんどん採れます。高温のフライパンでさっと焼き付けるとしゃきっとした食感が残っておいしくいただけます。

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 この時期は雑草の伸びるスピードが速まり、草取りに追われます。今年は春先から梅雨にかけて刈った草を敷いておくことを繰り返しました。その結果裸の地面がなくなり、新しく雑草が芽吹くことがなくなりました。また強烈な日差しにさらされ過乾燥になるのも防げています。この方法には手ごたえを感じています。

 収穫期を迎え、豊かな実りに感謝です。その一方で冬や来年のための準備も進んでいます。その様子もお伝えできたらと思います。

ズッキーニ初収穫!

 今シーズン初のズッキーニを収穫しました。雨続き&雌花しか咲いていませんでしたが、人工授粉することでしっかりと収穫できる大きさになりました。ぴかぴかで美味しそう!

 最初の植え付けが遅かったので、収穫開始も遅れてしまいました。でも今年の梅雨は例年にない長雨となり、ハチによる受粉がうまくいかない期間が長かったので、全体的に遅れてよかったのかもしれません。

 ズッキーニはしばらく前から一般的になってきたイタリア野菜ですね。今はスーパーに行けば長い期間、売られています。

 食べ方もいろいろありますね。
 オリーブオイルで焼き付けて、塩と胡椒で食べるもよし、ベーコンもあるとなお良し。BBQの野菜にも良いですね。ちょっとおしゃれにいくと、ラタトゥイユにズッキーニは欠かせません。昨年、試した中で以外にもおいしかったのが漬物です。ズッキーニを生で食べることはあまりないかもしれませんが、浅漬けの元につけるととても美味しい。ピクルスにもぴったりですね。

 今日は早速ベーコンと炒めて、塩と少しの醤油でシンプルにいただきました。新鮮でとても美味しかったです。

 こう並べてみると、ズッキーニはいろんな場面で使える万能野菜ですね。

 

 今年はスタンダードな緑色のものと、ちょっと変り種のUFO型のズッキーニも育てています。UFO型はまだまだ時間がかかりそうです。もう実はつき始めていて、すごく可愛い形をしています。

 今後も日を開けて順次種まきしていきます。毎日新鮮な野菜が食べられるので、楽しみです!