アブラムシとの闘い/スナップエンドウ

 このところ暖かい日が続き、スナップエンドウがかなり生長しました。中には花をつけているものも見られます。あと1か月ほどで収穫できそうです(ちょっと遅すぎる感ありますが笑)。

 背丈が高くなってきていたので、二段目の誘引を入れました。このくらいの高さになると、風の影響が大きくなってくるので、しっかり入れてあげます。まだ入っていない、これから伸びてくる茎も順次入れていきます。

 誘引作業自体はあっという間だったのですが、スナップエンドウにアブラムシがついているのを発見してしまいました。いつかは出てくると思っていましたが、いざ見つけるとちょっとショックですね。

 本来であれば、防除として薬剤を噴霧するのですが今年は別のアプローチをしてみることにしました。

 先日読んだ「無肥料栽培を実現する本」に害虫に関する話も書いてありました。その本の著者が言うには、

・アブラムシは不必要になった葉っぱについている
・摘葉(いらない葉をおとすこと)の役目を担っている
・先にいらない葉を落としてしまえば、そこまで被害は出ない
・何もしないと、アブラムシが激増してコントロールできなくなる

ということでした。

 実際にスナップエンドウを観察してみると、確かに株元の葉にアブラムシがたくさんついていました。ですが、生長点に近い、上の葉にはあまり見られませんでした。

 アブラムシが根元のいらない葉を狙う理由をもう少し考えてみます。

 アブラムシは葉に溜まっている窒素(硝酸態窒素)を吸いに来ているといわれています。すると一つの仮説が立ちます。

 生長点に近い葉は根から吸った窒素分をどんどん使って、成長していきます。しかし、根元の葉はもう成長しないので、窒素が過剰に蓄積しているのではないでしょうか。そして、アブラムシはそれを狙いに来ていると。

 もちろん単純に根元から順番に食べていっている可能性もありますが、ある程度しっくりくる説明だと思います。

 

 今回は、アブラムシ対策として先に余分な葉を落とすことにしました。観察していると、白い模様が着いた葉が見つかりました。その裏側にはアブラムシの卵が産みつけられていました。

白い跡が確認できる

 

裏返すとたくさんの卵が!

 

 この卵が確認できる葉を一枚一枚除去しました。すると、もさもさだった株元が自然とすっきりして風通しも良くなりました。

 風通しが悪いと、蒸れて病気を招く原因にもなるので、良い摘葉になったと思います。

 

 今回はアブラムシの対策として、卵が産みつけられた葉を除去してみました。これでどうなるか観察してみたいと思います。

マルチ際の除草作業を軽減!/藁敷

 今日はマルチ際に防草効果を期待して、藁を敷き詰めてきました。

 私たちはできるだけ雑草を生やしたままにし、生物多様性を維持した栽培をしようと考えています。なので、畝間の雑草は、作物の背丈を超えない範囲で除草していくことにしています。

 しかし、マルチ際は手で除草するしかなく、万が一大きくしてしまったり、びっしりと草を生やしてしまうとマルチ回収が面倒になってしまいます。そこで有機物である藁をマルチ際に敷き詰めて、防草シートの代わりにしようと考えました。

 米を栽培している知り合いの方から、余っている藁束を大量にいただいてきました。これを、地面が見えないように均等に敷き詰めました。

 風は吹くと飛んでしまいそうだったので、ピンを差して、紐を通し固定しました。

 これで夏場の除草作業が多少は楽になるのではないかと思います。裸の地面が減るので、土がしまっていくのを防ぐことにもなります、さらに、秋の最後の最後まで敷いておくのである程度分解が進んだ状態で、土に鋤き込まれることになります。少しではありますが、有機物の投入になるかと思います。

 

 今後はアカザなどの背丈が高くなる雑草を早め早めに処理しつつ、地面を覆ってくれる雑草を大事に増やしていきたいと思います。

育苗経過観察②/ミニトマト

 育苗中のミニトマトが発芽して、9日目となりました。

 先日の経過観察から、だいぶ大きくなって生長点が見れるようになりました。本葉1枚目の展開までもう間近となりました。

5/27 発芽9日目の様子

 

本葉が展開しそう

 前回の観察では、軸が徒長気味にヒョロヒョロでした。その後、暖かい日の夜間は窓を開けて15℃までしっかり温度を下げ、水分も夕方には乾き気味になるように調節しました。

 すると、軸から細かい毛が出てきて、色も少し赤みが差してきました。太さも出てきて、しっかりしてきました。ひとまず、さらなる徒長は抑えられているのではないかと思います。

 本葉が3-4枚展開する頃には、圃場の最低気温がミニトマトの適温になると思います。もうしばらく慎重に観察を続け、良い苗になるように頑張ります。

ルタバガ、コリアンダーが発芽!

 5/16に種まきしてあった、ルタバガとコリアンダーが発芽していました。

ルタバガの芽
コリアンダーの芽

 ルタバガという名前の野菜を聞いたことがないという方も多いかもしれません。これはカブの一種で、西洋カブ、スウェーデンカブとも呼ばれます。もともと、飼料用として外国から入ってきたようです。

 ルタバガは一般的のカブとは異なった形、味をしています。

 形は、葉っぱがカブで、根っこはカブとダイコンが混ざったような形をしています。色も白ではなく、黄色がかっています。味は、生で食べてもほのかに甘みが感じられます。

 去年直売所で見かけ、実際に食べてみておいしかったので、今年は自分で作ってみようという感じでやってみました。そのときはポタージュにしました。甘さはより一層際立ち、とても優しい味でした。

 コリアンダーは言わずもがな、有名なスパイス、ハーブです。コリアンダーは葉の部分をパクチーと呼ばれ、東南アジアを中心に盛んに食べられています。花を咲かせた後の種がコリアンダーという名前で流通していますね。

 コリアンダーは、インドカレーに欠かせないスパイスです。自分で作った種が市販のものと比べて、どのくらい香りがあるのか気になります。

 

 今度も様々な野菜を植え付けていきます! お楽しみに!

育苗経過観察①/ミニトマト

 先日5月17日に種まきしてあったロッソナポリタンが発芽しました。それから5日間経過して、苗が少し大きくなりました。

5/20 発芽2日目の様子

 発芽してから2日目です。子葉が展開し、すでに軸がヒョロヒョロしています。これは徒長(茎が長く、間延びした状態)してしまったかもしれません。発芽後は夜温を15℃前後まで下げ、水分も少し絞り気味にしないと徒長します。徒長すると軟弱な苗になってしまうので、避けたかったのですが。。。
 夜温は窓を少し開けて調節し、15℃付近まで下げたのですが、もしかしたら水が多すぎたのかもしれません。基本的に午前中に水やりして、夕方以降は若干乾燥気味にするのがセオリーのようです。

5/22 発芽4日目の様子

 それからさらに2日後、本日の様子です。ここ最近曇りがちで、雨が降り続いていたのですが久しぶりに太陽が顔を見せてくれました。
 徒長気味になったのは太陽にあてられなかったのもあるかもしれません。発芽してからは光合成を活発にさせることが重要です。今日はほぼ1日太陽に当てられました。

 

 若干出だしから雲行きが怪しいミニトマトの苗つくりですが、今後の管理をきちんと行えば大丈夫なはずです! ミニトマトの観察を続けていきます。