落ち葉堆肥作り/実験編④

 今年2月に遅いながらも仕込んだ落ち葉堆肥。あれから2回の切返しを行い、半年以上が経過しました。前回の切返し(7/23)ではミミズがたくさんいて、分解が早くなってきたといった感じでした。今回3回目の切返しを行ってみて、堆肥が完成したのでご紹介したいと思います。

 まずは蓋を外してみます。見たところまた嵩が減ったようです。前回比較の写真を撮りそびれてしまったので断言はできませんが減ったように見えます。

200618-3
二ヶ月前
200917 かなり腐食が進んだ
今回

 今回も、箱につめてどんどん枠外へと出していきます。ミミズの姿はあまり見当たりません。しかし、前回はいなかった生き物が! それはカブトムシの幼虫です。カブトムシは大抵8月に産卵し、9月中旬から10月ころに孵化するようですが、ここにいた幼虫は明らかに大きいです。堆肥枠の中はその自然よりも保温されていて、早めに孵化してくるのでしょうか。オッケーサインを作った指の大きさから小指を曲げたほどのものまで大小さまざまです。

200916 たくさんのカブトムシの幼虫
たくさんのカブトムシの幼虫

 幼虫は落ち葉をたくさん食べて、分解し糞として土に変えてくれる働き者です。この働きによって、堆肥化が早まったと考えられます。ほとんど落ち葉の形は残っておらず、ぼろぼろで土にかなり近い見た目になっています。

 ここまで分解が進んでいれば、畑に投入しても大丈夫だと思います。ミミズが大量にいるうちは分解がまだ不十分な証拠です。今回はより小さな虫とカブトムシの幼虫がたくさんいました。

 ということで、落ち葉堆肥作り、無事終了です! 最初はぜんぜん分解が進まず心配でしたが、しっかり切返しをして夏を越したらちゃんと堆肥になっていました。上に乗るとふかふかで、ばっちり土壌改良してくれそうです! 今年は規模を拡大して、年内の秋のうちに仕込んでしまおうと思います。

200917 指から零れ落ちるくらい
手から零れ落ちるくらいボロボロ

 一般的に堆肥は秋の畑じまいのときに満遍なく撒いて、鋤きこむのが普通です。ですが、私たちは不耕起で年を越そうと思っています。不耕起栽培については、、、また別の記事でご紹介したいと思います。簡単に言うと、土を耕さないということです。

 そこで今回は畝となっていた土に落ち葉堆肥を投入しようと考えています。かるーくかき混ぜて上から雨をしのげるように被覆して春を待ちます。畝の場所は野菜が育ったことで有機物がすくなっているのでそれを補給するイメージです。

 今年の畑じまいまで後2か月! 怪我の無いようがんばります!