マルチ際の除草作業を軽減!/藁敷

 今日はマルチ際に防草効果を期待して、藁を敷き詰めてきました。

 私たちはできるだけ雑草を生やしたままにし、生物多様性を維持した栽培をしようと考えています。なので、畝間の雑草は、作物の背丈を超えない範囲で除草していくことにしています。

 しかし、マルチ際は手で除草するしかなく、万が一大きくしてしまったり、びっしりと草を生やしてしまうとマルチ回収が面倒になってしまいます。そこで有機物である藁をマルチ際に敷き詰めて、防草シートの代わりにしようと考えました。

 米を栽培している知り合いの方から、余っている藁束を大量にいただいてきました。これを、地面が見えないように均等に敷き詰めました。

 風は吹くと飛んでしまいそうだったので、ピンを差して、紐を通し固定しました。

 これで夏場の除草作業が多少は楽になるのではないかと思います。裸の地面が減るので、土がしまっていくのを防ぐことにもなります、さらに、秋の最後の最後まで敷いておくのである程度分解が進んだ状態で、土に鋤き込まれることになります。少しではありますが、有機物の投入になるかと思います。

 

 今後はアカザなどの背丈が高くなる雑草を早め早めに処理しつつ、地面を覆ってくれる雑草を大事に増やしていきたいと思います。

育苗経過観察②/ミニトマト

 育苗中のミニトマトが発芽して、9日目となりました。

 先日の経過観察から、だいぶ大きくなって生長点が見れるようになりました。本葉1枚目の展開までもう間近となりました。

5/27 発芽9日目の様子

 

本葉が展開しそう

 前回の観察では、軸が徒長気味にヒョロヒョロでした。その後、暖かい日の夜間は窓を開けて15℃までしっかり温度を下げ、水分も夕方には乾き気味になるように調節しました。

 すると、軸から細かい毛が出てきて、色も少し赤みが差してきました。太さも出てきて、しっかりしてきました。ひとまず、さらなる徒長は抑えられているのではないかと思います。

 本葉が3-4枚展開する頃には、圃場の最低気温がミニトマトの適温になると思います。もうしばらく慎重に観察を続け、良い苗になるように頑張ります。

ルタバガ、コリアンダーが発芽!

 5/16に種まきしてあった、ルタバガとコリアンダーが発芽していました。

ルタバガの芽
コリアンダーの芽

 ルタバガという名前の野菜を聞いたことがないという方も多いかもしれません。これはカブの一種で、西洋カブ、スウェーデンカブとも呼ばれます。もともと、飼料用として外国から入ってきたようです。

 ルタバガは一般的のカブとは異なった形、味をしています。

 形は、葉っぱがカブで、根っこはカブとダイコンが混ざったような形をしています。色も白ではなく、黄色がかっています。味は、生で食べてもほのかに甘みが感じられます。

 去年直売所で見かけ、実際に食べてみておいしかったので、今年は自分で作ってみようという感じでやってみました。そのときはポタージュにしました。甘さはより一層際立ち、とても優しい味でした。

 コリアンダーは言わずもがな、有名なスパイス、ハーブです。コリアンダーは葉の部分をパクチーと呼ばれ、東南アジアを中心に盛んに食べられています。花を咲かせた後の種がコリアンダーという名前で流通していますね。

 コリアンダーは、インドカレーに欠かせないスパイスです。自分で作った種が市販のものと比べて、どのくらい香りがあるのか気になります。

 

 今度も様々な野菜を植え付けていきます! お楽しみに!

育苗経過観察①/ミニトマト

 先日5月17日に種まきしてあったロッソナポリタンが発芽しました。それから5日間経過して、苗が少し大きくなりました。

5/20 発芽2日目の様子

 発芽してから2日目です。子葉が展開し、すでに軸がヒョロヒョロしています。これは徒長(茎が長く、間延びした状態)してしまったかもしれません。発芽後は夜温を15℃前後まで下げ、水分も少し絞り気味にしないと徒長します。徒長すると軟弱な苗になってしまうので、避けたかったのですが。。。
 夜温は窓を少し開けて調節し、15℃付近まで下げたのですが、もしかしたら水が多すぎたのかもしれません。基本的に午前中に水やりして、夕方以降は若干乾燥気味にするのがセオリーのようです。

5/22 発芽4日目の様子

 それからさらに2日後、本日の様子です。ここ最近曇りがちで、雨が降り続いていたのですが久しぶりに太陽が顔を見せてくれました。
 徒長気味になったのは太陽にあてられなかったのもあるかもしれません。発芽してからは光合成を活発にさせることが重要です。今日はほぼ1日太陽に当てられました。

 

 若干出だしから雲行きが怪しいミニトマトの苗つくりですが、今後の管理をきちんと行えば大丈夫なはずです! ミニトマトの観察を続けていきます。

【書評】無肥料栽培を実現する本/岡本よりたか【食と農】

【無肥料栽培を実現するには?】
無肥料栽培伝道師、自然栽培農家/岡本よりたかが、取材を通じて現代農業の環境にもたらすダメージを知り、その経験から自然と正面から向き合うことでつかんだ極意が詰まっています。

・書籍の紹介文

 無肥料栽培ってどうやってやるの? なぜ無肥料で野菜が育つの?

 本書は無肥料で野菜を育てるための真実が詳しく書いてあります。無肥料栽培を実現させるための基礎となる一冊です。

 無肥料無農薬と聞くと、「栄養がないのになぜ野菜が育つのか」、「虫にやられてしまうのではないか」と疑問に思うことがたくさんあると思います。

 野菜が育つ仕組みから、栄養素の循環、土や微生物の役割、虫の仕事まで基礎的な話から始まります。さらにその知識を実際の畑やプランターでの栽培に生かす技術も詰め込まれています。

 従来の農業、栽培の常識とは正反対のことが多く、驚かされることも多いです。しかし、どれも理論的に説明がつきます。断片的な知識を無肥料栽培という一本の軸に沿って、包括的に飲み込むことができるはずです。

 無肥料栽培に興味を持ったら、まず本書を読んでみてください!

・こんな人におすすめ

・無肥料栽培に興味がある人

・農業の基礎知識を学びたい人

・無肥料栽培を実践してみたい人

・要約 10の抜粋

僕は『一億人総兼業農家』を提唱します。(中略) 小さなコミュニティで野菜や穀物を融通しあいながら、生き延びればよいのです。

「カッコウが鳴いたら種をまけ」。

本書は、いわゆる手順を教えるマニュアル本ではありません。あくまで自然の摂理を知ることに充填を置きました。なぜなら、人間は作り出した効率化というシステムが、農薬や肥料を手放せなくなる呪縛を作り出してしまうからです。

自然界では植物が成長するための必須元素の中の多量元素というものは、自然と供給されていくものです。

風を見る
無肥料栽培において、最も大事なのは、太陽でも土でも水でもなく「風」です。

雑草で土の状態を知る

僕が進める無肥料栽培は草生栽培ではありますが、雑草という雑草をすべて残すということはしていません。

虫がやってくるのにもちゃんと理由があります。この理由を正しく理解できていれば、実は虫食いは減らすことは可能です。

自然界を見ても、一種類の雑草に覆われるということはほぼありません。自然界は、そうやって土壌中のバランスが狂わないようにしているからです。

僕は肥料を使ってはならないなどとは思っていません。それがなければ、今のような潤沢な食品流通は実現していないでしょう。

・一言まとめ

 この本を読むことであいまいだった無肥料栽培が少しはっきりしました。無肥料栽培の可能性を感じます。