【エビデンスなし】畑に、土に、野菜に感謝をする【自然農】

良い資材・すごい技術の前に土に感謝しよう

 まず、今回の話は完全に私の主観で、科学的根拠はいっさいない。見る人によっては不快感や拒絶感を覚える人もいるだろう。そのような方はその時点でブラウザバックして頂きたい。

 結論から述べると、「資材や技術の前に感謝をしよう」ということだ。こういったことを言うと、特に農業を生業とし、生きるか死ぬかレベルで営農されている方々からすると「そんなことよりいかに作るか、稼ぐかが重要だろう」と思われるかもしれない。
 私たちが採用している自然農、自然農法、自然栽培などのいわば「変わり種農法」は慣行栽培ほど安定した収量、見た目を確保できない一方で、スピリチュアルな方向に偏る場合も多く、そういった点から世間一般ではあまり受け入れられていない側面がある。

 だが、今回はあえてスピリチュアル、オカルト的な話題になることを覚悟して、3年間自然農で野菜を栽培してきた経験、自然農法で野菜を作って来られた方々から学んだことについて書いていこうと思う。

 私は土の上に立って、食べ物を作る農家、百姓に一番大切なのは土への感謝だと思っている。そして、そこで生きている全ての生物(虫、微生物、植物、もちろん作物も含めて)への感謝だと思っている。もちろん農家である以上、商品となる作物を消費者の元へ届けてくれる様々な業者、それらを買ってくれる消費者への感謝も忘れてはならないだろう。従業員がいれば、彼らへの感謝も大切だ。

 でも、一番大切なのは土だと思う。土があるおかげで作物が育つのだから。土はなければ野菜も果樹も米も育たない(近年、土を必要としない水耕栽培も一般的になってきてはいるが、一旦それは置いておく)。土をないがしろにして、ただただ野菜を作るための「土壌」としてしか見ていない様に見える今の世の中はちょっとおかしいと思っている。

土への感謝を忘れた現代農業

現代の農家は土への感謝を忘れている

 今の農家は土に感謝をしていないのか。偏見や決めつけを恐れずに言うと、多くの農業者が土への感謝の心は忘れ、土に住む微生物や虫、草への感謝を忘れてしまっている。
 心の中では感謝しているのかもしれない。それは表からはわからない。表に出ている部分からはそうは見えないのが私の意見だ。生きていくための食糧生産としての農業からは逆に離れていってしまっているように感じるのは私だけだろうか。

肥料・農薬の投入

 自然農、自然農法は土に一切の資材を投入しないのが原則である。場合によっては米ぬかや油粕などの有機物を肥料分として投入する場合もあるが、それに依存しない様な栽培を目指す。畔や空き地の草を刈って敷く、落ち葉を集めて敷くこともあるが、それに関しては実施者の裁量に任されている面も大きい。

 ではどうやって野菜が育つのか。毎年収穫をすればその土地の養分は減っていく。
しかし、自然農法は養分の循環も自然の循環に任せていく。生えてくる草を刈っては敷く。虫は敵ではなく、養分を循環させてくれている。草の中には空気中から窒素を固定し、土に循環させているものもいる。さらには雨もその循環の一部だ。
 こうした自然の循環の中で土は勝手に肥えていく。人間は循環の一部で、手を入れていき、その中で野菜をいただく。必要以上に収穫せず、最低限の収穫で循環を壊さないようにすることで、無肥料・無農薬栽培が可能になる。

 しかし、現代はそうではない。常に量・質ともに安定して供給することが求められている。農家は食べていかないといけないから、自然の循環が整うのを待つわけにはいかない。それらを解決するために化学肥料や農薬が開発され、品種改良も進み、現代の安定した食糧生産が可能になったのは事実だ。
 多くの問題は人間が対処できるようになった。自然、土の本来の力を頼らずとも、肥料・農薬を適切に使えば、望む収穫が得られる。こうして土への感謝は薄れ、いかに人間が手を入れるか、コントロールするかの方が大事になってしまったのではないだろうか。

虫・雑草は駆除すべき敵なのか

 虫や雑草は本来、その土地に生活していた、いわば先住民族だ。人間が食糧を作るために土を耕し、作物を植える。すると、食べ物がなくなった虫たちは作物も食べるようになるし、雑草は今まで通り、生きるために生えてくる。

 それだと困るから、殺虫剤を散布する。雑草は作物の邪魔になるから除草剤を散布する。抜いて、刈って、邪魔だから外にゴミとして持ち出したりもする。さらには作物の収穫後残渣もゴミとして外に持ち出す。

 虫も草も、敵視しない。敵視しなければ、悪さをしないと言うことではなく、虫も草も悪さをしなくても済む畑を作る努力をする。そのためには虫や草のことを知り、感謝をするのだ。まさにスピリチュアルだけど、虫に食べられてしまったら「ありがとう」「美味しかった?」と問いかける。虫に食べられてしまうような栽培をした自分が悪いのであって、虫が悪いわけではない。それを教えてくれたんだという気持ちを持つ。
 虫も野菜を食べつくすことがなくなり、多少虫食いがあるけれど、美味しく食べられるような栽培を目指すのが良いではないか。

 虫も草も駆除すべき敵でなくて、土と一緒に野菜を育てるパートナーとして付き合っていけば、駆除してやろうと言う気持ちはなくなるだろう。

土への感謝の心が土を良くする

「もうだめだ」と思うと本当に駄目になる

 2021年、私たちは自然農二年目の減収を経験した。初年度はそれなりに収穫できたものも殆ど採れなくなってしまった(→例えばミニトマトはひどかった)。初年度は残肥や地力を十分にあり、良く出来たものも一年後にはその効力も無くなり、自然の循環もまだまだなため、二年目三年目にうまくできなくて、「やっぱり自然農はだめだ」とやめてしまう人は多い。

 それはわかっていても、畑に行くたびに弱っている野菜をみるのは辛かった。ついつい、「こりゃだめだ」と口にしていた。そのうち、草は旺盛に茂りだしたが、野菜はいまいち良くなかった。本来なら、野菜の生育を妨げない程度に草を刈り、株元に敷いていくことで土が肥えていくのだがそれも怠る日々だった。

 今思うと、「ダメだ」と野菜に向かって言っていた言葉は土へのメッセージにもなっていたのだ。心の中では「まだ土がダメだから」と思っていた。その想念が土や野菜に伝わって、本来よりももっと出来が悪くなってしまったのだろうと思う。

 そうではなくて、励まさなければいけなかった。その時のありのままを受け入れて「ありがとう」と土に感謝するべきだった。その冬、私は土に感謝することが大事だと知った。上手く出来ないのは自分のせいで、土は最大限の力で野菜を育ててくれていると思うことにした。

 今年は自然農3年目、去年よりも野菜が良く出来た。どの野菜も、肥料もなにも入れていないけど良く出来るようになった。土が良くなったのもあるだろうが、一番の違いは感謝するようになったことだと思っている。

 文字にするとやばい人のようだが、畑に行ったらまずは歩き回って感謝する。土や草、虫にできるだけ声を出して感謝する。人に対して感謝をすることが苦手な私にとってはなかなか難しい。でも、少しずつだけど出来るようになってきた。

 今年野菜が良く出来たのは土への感謝のおかげだと確信している。

自然栽培実践者 今橋伸也さん

 私が無肥料・無農薬栽培をするうえで大いに参考にさせていただいているのが今橋伸也さんだ。この方はYoutubeで「自然栽培実施20年のノウハウ教えます」というチャンネルで自身の自然栽培の様子を発信している。
 元々日本で自然栽培を実践され、今はイギリスを拠点に世界中へ自然栽培を広める活動をされている方だ。Youtubeでの動画は非常に参考になり、私も良く見ている。

 今橋さんは土に感謝することが無肥料・無農薬栽培を実現するために最も重要な事だと考えている、と私は思っている。
 彼の動画を見れば、いかに土に感謝することが重要かがわかる。例えば、イネを植えて枯れてきてしまったときに声掛けをしたら、元気に復活した。病気が蔓延し、他の農家が見ても駄目だと終わったケールが病気を克服し、ちゃんと収穫できた。他にも様々なエピソードがある。
 正直な話、この話しを聞いた時、嘘じゃないのかと思った。でも、実際に自分の畑でも似た現象が起こっているのを見るとあながち嘘じゃないと、今では思っている。

 この話しを受け入れるのは難しいかもしれない。。あきれ果てている方もいるのは理解している。でも、少しでもありえるかもと思った方はぜひ、明日からでも自身の畑、プランターでも実践してみてほしい。今は科学的根拠はないが、絶対にありえないと科学的に認められているわけでもない。つまり、これに根拠がないのは確かだが、嘘や勘違いであるとも言い切れない。
 現代科学がこの世の全てを説明できているとは言えないのは皆が賛成することだろう。

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