マメ科のすごいところ

こんにちは。

今日はマメ科の植物に焦点をあててみたいと思います。

マメ科というと、まず思い浮かぶのは大豆、枝豆、エンドウ豆などではないしょうか。他にも最近よく見かけるスナップエンドウやふっくらおいしいソラマメなど、私たちの身近な野菜にもたくさん仲間がいます。

雑草としても、レンゲ、シロツメクサ(クローバー)、カラスノエンドウなどいろいろな種類が見られます。

食品への加工も、大豆から味噌、醤油や小豆からあんこなど身近で欠かせないものが多くあります。

それだけでなく、マメ科の植物にはほかの植物にはあまり見られない、ユニークな一面があるのです。それは窒素固定菌が根っこに共生している、という点。

どういうことかというと、まず植物には根っこを初め、多種多様な微生物が共生しています。マメ科の根っこを見ると、こぶのようなものがついているのが観察できます。これを根粒菌といいます。この根粒菌は窒素を空気中から吸収し、植物が利用できる窒素に変えてくれるのです。植物と窒素の深い関係についてはこちらをご覧ください(準備中)。

そして、マメ科の植物は根粒菌が作ってくれた窒素を使って成長します。そのお返しに、根っこから根粒菌のための栄養を分泌するんです。こうして両者はお互い助け合いながら生きていきます(共生)。

よくマメ科をメインに栽培する作物の前作や後作に植え付けるということをします。これはマメ科の窒素固定による減肥が期待できるからです。

私たちも今年の作付けにスナップエンドウを入れましたが、これはスナップエンドウによる窒素固定を期待している面もあります。

マメ科の植物の凄さ、分かっていただけたでしょうか。実は窒素固定を行う菌は、マメ科の根粒菌以外にも知られているのです。それはまたの機会に。

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