夏の食卓には欠かせないトマト。中でもぱくっと簡単に食べられるミニトマトはとてもおいしいですよね。美味しいミニトマトはパクパク食べられて、いくらでも食べられてしまいます。
とはいえ、毎日大量のトマトを生で食べるのもちょっと飽きが来ますよね。トマトの旬は短いのですが、夏の間しか食べられないのも少し寂しいので、いろいろな食べ方や保存の仕方を試してきました。
その結果、トマトは「皮をむく」という一手間を加えることでもっと美味しく食べられることがわかりました!
今回はトマトを美味しく食べるために知っておきたいことをまとめてみました。
なんで皮をむくのか
普段皆さんはトマトの皮はむいていますか? 生でそのまま食べる場合はめんどくさくてあまりやりませんよね。
ミニトマトは品種や栽培方法、収穫時の天候によって、皮の厚みや硬さが違います。スーパーに売られているミニトマトは皮が薄いものが多いです。しかし中には皮が硬い品種もあります。たとえば、有名な品種の「アイコ」(サカタ)は特に皮が硬いです。
皮が硬いとかんだ瞬間、中身の果肉やゼリー質がプリッとはじける食感が楽しめる一方、口の中に皮が残って嫌な感じになります。ひどいものだと、トマトというより紙を食べているのではないかというほど、口当たりが悪いものがあります。またトマトソースなどに加工する場合も皮が残っていると滑らかさにかけ、物足りない出来になってしまいます。
そこで皮をむいてしまうことで、皮が口に残ることや調理したときの完成度を上げることが出来るのです。また、味がしみやすくなり、ちょっと塩を振ったり、マリネにしたときも美味しく食べられます。
皮をむくデメリット
もちろん、皮をむくデメリットもあります。
まず一つは皮に含まれる栄養を無駄にしてしまうことです。どの野菜や果物でもそうですが、トマトの皮にも多く栄養が含まれています。もったいないと感じる方はそのままいただくことをお勧めします。
私たちはこの剥いた後の皮を有効活用できないかいろいろ試しています。よい方法が見つかったらまたシェアします!
二つ目は面倒くさいこと。数が少なくても、お湯を沸かしたり、生ごみが出たりと手間を感じることが多いです。トマトソースやジャムにする場合は数も多くなり、非常に手間のかかる作業になってしまいます。
簡単な皮のむき方二選
生のまま皮をむくのは難しく、中の果実を傷つけてしまうことも多いです。今回は簡単に皮を向ける方法を二つご紹介します。
①湯むき
一番オーソドックスな方法ですね。皮に薄く切れ込みをいれて、沸騰したお湯にさっとくぐらせ、水で荒熱をとります。すると、手でつるっと簡単に剥くことが出来ます。
②一度冷凍する
トマトを一度冷凍庫でかちかちに凍らせます。すると凍ったことで体積が増えて皮が割れます。水の中にさらすと驚くほど簡単に皮が剥けます。剥けるというよりは外れるといった表現が正しいかもしれません。
どちらも簡単に出来ますが、大量に皮を剥きたいときは冷凍するのがおすすめです。
皮を剥いたトマトの活用法
皮をむいたミニトマトはそのまま食べるのもよいですが、おすすめの食べ方をご紹介します!
①トマトソース
皮を剥いたトマトで作るトマトソースは口当たりもよくて、フレッシュなトマトの風味を生かしたやさしい味になります。パスタはもちろん、カレーのベースに使用したり、チキンステーキやハンバーグのソースにしたりと使い道がたくさんあります。一度にたくさん作って、冷凍しておけば長持ちします!
私たちも雨の後で割れてしまったトマトや、雹の被害にあって傷がついてしまったもの、たくさんありすぎて食べきれないトマトをソースにして保存することにしています! 完熟したトマトで作ったソースは砂糖なしでもとても甘くて、程よく酸味もあって美味しいです。
②マリネ
マリネは酢やオイル、スパイスを混ぜた調味液に漬け込む調理法です。皮を剥いたミニトマトは味がしみやすく、マリネにぴったりです。彩りもよく、作り沖しておけばもう一品食卓にほしいときに重宝します。
蜂蜜などの甘味料を使ったマリネなら少し味の薄いトマトも美味しく食べられます。(世の中味の薄いトマトって結構ありますよね)
トマトの皮剥きはめんどくさいですが、これをするとより一層トマトを美味しく食べられ、活用の幅も広がります。長野県の方言に「ずく」という言葉があります。これは手間という意味で、「ずくだせ(手間を惜しまない)」などのように使います。
皆さん、ぜひ「ずく」を出してトマトを美味しくいただきましょう! 一手間加えた料理はより一層美味しく感じられるはずです。