ルタバガを収穫しました

 雨の合間を縫って、ルタバガを収穫してみました……そもそも皆さん、ルタバガってご存知でしょうか?

 以前、種まきをしたときに簡単にご紹介しました。

 ルタバガとは、西洋カブ、スウェーデンカブとも呼ばれるアブラナ科の野菜で、カブの仲間です。スウェーデンなどの北欧ではカブといったら、このルタバガがイメージされるようです。日本にも明治時代に入ってきましたが、一般的な白いカブとは似つかない味で、あまり好まれませんでした。

 ですが、私的には昨年偶然出会って、ポタージュにしたところ、すごく美味しくて気に入ってしまいました。実は、今年作付けした野菜の中でもトップクラスに期待していた野菜です。

 写真のルタバガは種を播いてから二ヶ月ほどたっています。大きさは握りこぶしほどで200gあります。

 今回は柔らかく煮て、マッシュにしてみることにしました。原産地である北欧スウェーデンでは、ルタバガをジャガイモと一緒にマッシュにして食べるのが一般的なようです。皮をパリッと焼き付けたチキンステーキの付け合せにいただきました。

 期待のお味はというと、実は最初ほどの感動的な味ではなかったです。それでも、カブとも違う、ジャガイモとも大根とも違う、ほのかに甘みのあるやさしい味でした。

 何でかなぁと思っていたのですが、ちょっと思い当たることがありました。

 実はこのルタバガという野菜、非常に耐寒性に優れます。最低で-15℃の寒さにも耐え、あまり株が育っていなければ十分越冬できます。さらに貯蔵性も高く、北欧諸国では厳冬期の貴重な野菜として重宝されてきました。

 一般的に野菜は氷点下に近い寒さにあたると甘みが増します。これは水分が凍らないように、糖分を溜め込むからです(不純物(=糖分)が多い水は0℃以下でも凍らなくなる。これを化学では凝固点降下といいます)。

 昨年食べたルタバガは冬の直売所で買ったものでした。おそらく冬の寒さにあたって、甘さが増したものを食べたのだと思います。今の季節は夏なので、まだ甘さが乗っていなかったからあまり美味しく食べられなかったのではないかと思っています。

 また、今回のルタバガにはアクというか、えぐみがありました。最初にしっかり湯でこぼすなどのした処理をすればさらに美味しくなりそうです。

 まだまだルタバガはこれからも播けます。真冬に収穫を迎えられるよう日にちをあわせて、再挑戦したいと思います。貯蔵性も高いので、美味しい冬の時期にたくさん作って保存しておくのも良さそうです。

 当たり前ですが、野菜には一番美味しくなる旬の時期があって、そこをはずすと味が落ちるということを身をもって実感できた一日でした。

 

ついに開花しました!/ミニトマト

 畑に苗を植えてから30日が経ちました。

 最初は小さすぎて心配になるくらいだったミニトマトたち。今日、最初の実になる花が咲きました! ミニトマトの花は小さな黄色の花で、結構可愛かったりします。

 背の大きさも膝丈くらいまで来ました。ここまで大きくなってくると、風で折れてしまったりするので、最初の誘引作業を行いました。

 これからは、芽かきと誘引のタイミングを逃さないように、しっかり観察していきます。この畑は肥料も入っていないので窒素不足やカルシウム不足にも注意が必要です。

 日々野菜の生長が早くて、そのパワーに驚かされます。野菜たちに負けないように、自分たちも成長していきたいです!

大豆が無事発芽しました

 味噌に醤油に、炒ってそのままおやつに。ゆであげて、絞って豆乳、豆腐に。煮物にもおやつにもなる。日本人の食生活に欠かせない大豆を播きました。

 通常の大豆栽培では、畑に直播します。今回は初めての大豆栽培で時期がわからなかったのでポットで育苗することにしました。こうすると、鳥に種を食べられてしまうことがなくなるので無駄がなくていいかなと思いました。

 家での育苗あるあるだと思うのですが、苗の徒長が問題になります。特に大豆は徒長しやすくて、意外と難しいようです。いろいろと調べていると、摘心をすることで背の低く、がっちりした苗を作れることがわかりました。しかも、主枝が二本出るので収量も倍増するようです。

 結論から言うと、この苗作りは失敗してしまいました。

 苗作りは5/29にトレイに播くところから始まりました。だいぶ暖かくなってきたころで、直播きもできるかなという気温でした。

 土が乾かないように日陰で、また種が腐らないように水をやり過ぎないように管理し、7日後の6/6にはほぼすべて発芽しました。それから5日後の6/11に挿し苗つくりをしました。

 やり方は簡単。出てきた本葉を子葉のちょっと上あたりで切ります。残った茎と子葉を地際で切ります。すると、根っこのない子葉展開期のような大豆ができます。これをポットに挿すだけです。

 参考にした資料によると、水やりを続けていると、1週間ほどで発根し、子葉のわきから本葉が二本出てくるようです。

 ところが一週間たっても、二週間たっても、ぜんぜん根が出ないし、わき芽も出てきませんでした。おそらく原因は、地際より上で根を切りすぎたために新しく根が出る部分が残っていなかったからではないかと思っています。根が出ないため、新しく芽を出すためのエネルギーと水分が足りなかったのではないかと。

 仕方がないので、時期が遅くなってしまいましたが畑に直播することにしました。種まきから5日目の今日、ちゃんと発芽してきました。

 

 まだ梅雨が明けておらず、日照もそこまでないのでおそらく開花時期には間に合ってくれるのではないかと期待しています。大豆のがんばりに期待ですね。

 

一気に生長が加速してきました

 梅雨真っ只中の長野県です。

 降ったり止んだり、曇ったり晴れたりと天気の移り変わりが激しい日々が続いています。雨でたくさん水をもらった後に、ぴかっと晴れるので野菜たちもどんどん育っています。毎日畑に行っているはずなのに、前日よりもはるかに大きくなっていて、驚かされます。

 あまり生長していなかった空心菜ですが、ここ数日で葉っぱが増えてきました。もともと湿っぽく高温が好きな野菜なので、やっと好きな気候になってきた感じでしょうか。

 こちらの二つは品種が違うズッキーニです。一つはUFO型のズッキーニ、もう一方はトキタ種苗のゼルダ・ネロです。間隔をあけて順次種まきをして、連続して収穫できるようにしています。

 つい3日ほど前に芽かき作業をしたミニトマトです。3cmくらいの芽は残してきたのですが、あっという間に10cmほどまで大きくなってしまいました。また明日芽かきをしていきます。土に直挿しした芽はほとんど日光にやられてしまったので、水につけて発根させたものと取り替えています。 

 こちらはオクラです。1株に8本の樹をまとめて育てる方法で栽培しています。日当たりが十分取れないのではないかと心配でしたが、ちゃんとみんな育ってきています。茎が赤くなっているのできれいです。

 毎日畑に行くと生き生きとした野菜たちが出迎えてくれます。強い日差しを浴びても元気な野菜たちを見習って、元気に過ごしていきます!

すっかり夏の陽気になりました

 先日ミニトマトを定植してから、日中30℃近い日が続いています。そろそろ熱中症が心配な季節になってきました。

 今日は現時点での畑がどうなっているのか、ご紹介したいと思います。

定植5日目のミニトマト!

 まずはミニトマトから。定植した次の日から、猛烈な暑さが続き、枯れてしまわないか心配でしたが、とても元気です。実はこの5日間、ほとんど水やりはしていません。翌日の午前中に一度だけ水を上げただけです。

200611 定植五日後
定植5日目

 ミニトマトの畝はかなり前に立てて、マルチで覆ってありました。なので、地中にはそれなりに水分が含まれているはずです。定植前にも十分吸水させたので大丈夫だろうという判断です。

 定植後は根がまだ伸びていないので、どうしてもぐったりしてしまいます。ここで水をあげ過ぎてしまうと、根っこが頑張りません。すぐそばに水があるわけですから、根っこをそんなに延ばさなくても水分が足りてしまいます。

 水やりを控えていると、表面は乾いてきます。しかし、地中の深いところには水分があるので、ミニトマトがそこまで根を伸ばして水分を吸い上げようと頑張ります。こうして、早い段階から強い根にして、真夏のもっと乾燥する時期でも、しっかり水分を吸える根になるはずです。

 スパルタに育てて、強い樹になってもらいます!

収穫が待ち遠しいスナップエンドウ!

 スナップエンドウは毎日のように花が咲いています。白くて、小さな花は見てて癒されます。

200611 実の様子
収穫まであと少し!

 花の後にはさやがついて、どんどん大きくなっています。厚みが1cmちょいになったら、収穫できます。特に防除などはしていないのでアブラムシはついてきていますが、それほど大きな被害は出ていません。

 来週中ごろにはいっぱい穫れ出すと思います!

超密植! いろんな野菜たち

 ここには様々な野菜がてんこもりです。ルタバガというカブの一種、コリアンダー、葉ねぎ、チンゲンサイ、ゴマ、などなど実に多種多様な野菜を植えてあります。

200611 超過密混植のようす

 これはコンパニオンプランツの効果を狙っています。通常なら二種類くらいの野菜を植え付けて、お互いの生育に良い影響を期待します。このコンパニオンプランツには科学的根拠に乏しいものから、ある程度の科学的に理屈の通ったものまで様々な組み合わせが知られています。

 明確に効果が実感ある栽培法ではないのかなと思っているのですが、畝の中で多様性をもたせることは大事ではないかと思います。植物は根を通じて、土と触れ合って、土壌微生物と共生関係にあります。植物ごとに共生している微生物は異なりますので、根と根が触れ合うくらい混植にすれば、コンパニオンプランツの効果をより引き出せるのではないでしょうか?

 今年はこれを実験的に検証してみようと思います。何より、一つの畝のなかに一種類の野菜が植わっているよりいろんな野菜が顔を見せてくれている方が賑やかだし、楽しいですよね!

夏に向かって全速前進!

 梅雨開けからは一気に野菜たちの生長が早くなります。

 まだまだこれから植え付ける野菜もありますので、畑の様子もどんどん変わっていくと思います。また、折を見てご紹介したいと思います!