マメ科のすごいところ

こんにちは。

今日はマメ科の植物に焦点をあててみたいと思います。

マメ科というと、まず思い浮かぶのは大豆、枝豆、エンドウ豆などではないしょうか。他にも最近よく見かけるスナップエンドウやふっくらおいしいソラマメなど、私たちの身近な野菜にもたくさん仲間がいます。

雑草としても、レンゲ、シロツメクサ(クローバー)、カラスノエンドウなどいろいろな種類が見られます。

食品への加工も、大豆から味噌、醤油や小豆からあんこなど身近で欠かせないものが多くあります。

それだけでなく、マメ科の植物にはほかの植物にはあまり見られない、ユニークな一面があるのです。それは窒素固定菌が根っこに共生している、という点。

どういうことかというと、まず植物には根っこを初め、多種多様な微生物が共生しています。マメ科の根っこを見ると、こぶのようなものがついているのが観察できます。これを根粒菌といいます。この根粒菌は窒素を空気中から吸収し、植物が利用できる窒素に変えてくれるのです。植物と窒素の深い関係についてはこちらをご覧ください(準備中)。

そして、マメ科の植物は根粒菌が作ってくれた窒素を使って成長します。そのお返しに、根っこから根粒菌のための栄養を分泌するんです。こうして両者はお互い助け合いながら生きていきます(共生)。

よくマメ科をメインに栽培する作物の前作や後作に植え付けるということをします。これはマメ科の窒素固定による減肥が期待できるからです。

私たちも今年の作付けにスナップエンドウを入れましたが、これはスナップエンドウによる窒素固定を期待している面もあります。

マメ科の植物の凄さ、分かっていただけたでしょうか。実は窒素固定を行う菌は、マメ科の根粒菌以外にも知られているのです。それはまたの機会に。

自給自足な生き方

 こんにちは。

 コロナウィルスが猛威を振るっている昨今、改めて実感したことがあります。それは、食べ物を自分で生産するって大事だなということ。

 コロナウィルスへの恐怖からか、スーパーでの食料品の買い占めがいろんなところで起こっています。現代に生きる私たちは、食料供給の大部分をスーパーマーケットをはじめとする小売業に頼っています。これは大量生産による安価、かつ安定した食料供給を可能にし、私たちは年を通じてほとんど変わらない食生活を送ることができます。

 このシステムが世の中に必要不可欠なものであることは間違いありません。しかし、コロナウィルスの流行によって、このシステムが崩壊しかける可能性があることも否定できません。

 スーパーで働く人がいないと私たちは食べ物を手に入れられません。スーパーは開いても、生産地や工場からスーパーへ運ぶ人がいないと。運ぶ人がいても、作る人がいないと。加工するする人がいないと。

 カップラーメン1つ買うのにも、たくさんの人が関わっています。その1つが滞っただけで、食べ物の供給フローは止まってしまうのです。

 そうでなくても、人口増加はすなわち食料需要の増大を意味します。これから食料生産がその増加に追いつくことは難しいかもしれません。そのとき、私たちは食べ物を何とかして手に入れなければなりません。

 最低限、自分たちが食べる分だけでも自分たちの手で生産したい。その思いは農業に関わってからあったものでした。今回のコロナウィルスの流行で、さらに強く思うようになりました。もちろんすべてを自給するのは不可能です。それでも、少しずつ自給自足できる方法を試していきます!

スナップエンドウ播種/トンネルかけ

 こんにちは。コロナウイルスの話題が多く、気分が落ち込みますが私たちは元気です。気を抜かず、自分たちにできることをしていきましょう。

 今日は待ちに待ったスナップエンドウの種まきです。この間立てた畝に種を播きましょう。

種を播くどんちゃん

 

種を播くマーティ

 

 スナップエンドウは約30cm間隔、一株2粒ずつ播いていきます。この気温なら4-6日ほどで発芽すると思いますので発芽したら、芽だしと追い播をしていきます。

 芽だしというのは発芽したスナップエンドウがマルチの下に潜り込まないように外に出してあげる作業のことです。ダメ、引きこもり! 

 最近の種は高品質なものが多いですが、それでも発芽しないことがあります、そのような欠株にもう一度種を播くことを追い播きといいます。

 この時期はまだ霜が降りるので折角発芽したスナップエンドウがやられてしまわないように、トンネルをかけて保護します。ダンポールの上に不織布をかけて、各ダンポールの間に不織布の上から押さえつけるようにダンポールを差していきました。

 

 これでスナップエンドウの播種とトンネルかけは完了! 無事に発芽してくれるでしょうか。わくわくしてしまいます。

 上の写真を見て、何か違和感ありませんか? そう、ミニトマトとスナップエンドウの畝が混在しているんです。なぜこういう形にしたのでしょうか? 教えてマーティ!

畝立て再挑戦!/畝整形器DIY

 今回はミニトマトの畝に引き続いて、スナップエンドウの畝を立てました!

 実は、前回ミニトマトの畝を立てた後にスナップエンドウの畝も立てようとしたのですが問題発生! 畝が細すぎて鍬で土を載せていくうちにどんどん形が崩れていきます。晴天だったので、土の水分も失われたのも原因でしょう。やはり整形用に何か道具が必要だと思い、その日は終わりにしたのでした。

 そうこうしているうちに大雪となり、時間ができたので畝整形器を作ってみました。作るころには雪が解けたのは内緒です。まだ畑はぬかっているので大丈夫。

 まずはざっくり設計図を作ってみました。

 ざっくりしすぎて何が何だか訳が分からないけど大丈夫。とにかく作ってみましょう笑。ちなみに材料費は端材代の350円でできました。

切って、
釘打って、
完成!!!

 

 土を盛って、その上からこの畝整形器で鎮圧しながら進めば、でこぼこの無いきれいなうねになるはず!

 いざ、実践へ!

でん!

 見事にきれいな畝ができました。右に見える畝はふつうに立てた畝です。この写真では少しわかりにくいでしょうか。近くで見ると、明らかにこれまでとは打って変わってきれいな畝になっています。

 これにマルチを張ってみました。

 どっちが整形器を使った方か、一目瞭然ですね。この畝整形器、良いアイデアでした。もちろん、使いにくい部分、改良すべき部分もあります。

 まず、持ち手が地際なためすごく進み辛い。これを何十メートルも何本も使うのは腰への負担が大きすぎます。持ち手を付ければ改良できるでしょうか。今度別のサイズの畝用に2号機を作ってみたいと思います。

 

 これでやっとスナップエンドウを播種する準備ができました。次回はスナップエンドウの種まきとトンネル張りを行おうと思います!